トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

来オフ菅野どうなる?巨人ポスティング初容認も山口は“特例”「FA入団時の約束事」判断基準はファンの声

2019年11月18日 20時11分

ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を表明した巨人・山口(中央)と原監督(左)、今村社長

写真

 巨人の山口俊投手(32)が18日、東京都内で記者会見し、今オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すと表明した。巨人が同制度の利用を認めるのは初めて。会見には今村司社長(59)と原辰徳監督(61)も同席し、容認の理由などを語った。

 巨人がこれまでかたくなに拒んできたポスティングシステムの利用を初めて容認した。だが、他球団からFA移籍した山口は「特例」とみられ、完全に方針を転換したとは言い切れない。

 会見に同席した今村社長は2016年オフの山口とのFA交渉の過程で「時期を確定しない形でポスティングが出来る権利」が契約条項に盛り込まれたと明言した。「(就任前で)当事者じゃなかったので詳しいことは言えないですが、当事者は当事者で、その時の最善の選択をしたと思っています。それを受け継いで契約を履行しているというのが現状です」。明確に契約がある以上、拒もうにも拒めなかったと受け取れる説明だ。

 同じく同席した原監督も「今回はFAで彼がジャイアンツに入ってきた時にきちんとした形で約束事に入っていたわけですから、それに対しては現場の監督として励行しようというところで話しをした」と口をそろえた。一般論としてのポスティングに関しては「考えがまとまっていません。ちょっと難しいですね」と珍しく明言を避けた。

 今村社長は今後について「個々に選手、そして世の中の趨勢(すうせい)をみながら決めていこうと思います」との方針を示した。おおまかな判断基準として「私が大事だと思うのは世間的に後押しがあるのかどうか。ファンの声はけっこう大きい。新入団の時にポスティングが条件で(入るの)はおかしいと思う」とも話した。

 今季は腰痛で本調子とは言えなかったエースの菅野もメジャー志望を公言している。海外FA権を取得するのは最短で2021年オフとなるため、来オフのポスティングシステム利用も視野に入れているはず。その場合は周囲を納得させるだけの成績を残し、球団との話し合いに臨むことになる。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ