◇大相撲九州場所9日目(18日・福岡国際センター)
大関高安が来年1月の初場所で関脇に陥落することが決まった。8日目の出番直前に腰を痛めて前代未聞の休場。9日目に日本相撲協会へ「急性腰痛症で約1週間の治療を要する見込み」との診断書を提出し、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は審判部に再出場しないことを伝えた。
今後について、田子ノ浦親方は「(10日目以降も)再出場はしない。高安と話し合って決めました。しっかり治して、また来場所取らせたい」と語った。当初は腰の状態がよくなれば10日目から再出場させる考えもあった。
場所前に演歌歌手の杜このみと婚約。今場所への意気込みは並々ならぬものがあったが、来場所までには肘のけがも合わせて完治の見込みがあるため、師匠は「無理はさせたくない」と決断した。12月1日に福岡県直方市から始まる冬巡業も休場する見込みとなっている。
これで、3度目のかど番に挑んでいた高安の負け越しが決定。来年初場所の番付では2017年名古屋場所から15場所在位した大関から関脇に陥落する。
陥落直後の場所で10勝以上すれば大関に復帰でき、最近では夏場所の栃ノ心、秋場所の貴景勝ら過去6人(7例)がこの制度により復帰をとげている。