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【社会】<くらしデモクラシー>「表現萎縮」流れに一石 吉祥寺美術家らが「不自由展」
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金不交付決定などに怒りと危機感を強め、表現の自由を守ろうと有志の美術家やデザイナーらが集結した作品展「不自由の不自由展~吉祥寺トリエンターレ2019」が十八日、東京都武蔵野市吉祥寺北町の「ギャラリーナベサン」で始まった。三十日まで。 呼び掛けたのは、東京都西東京市の美術家木村哲雄さん(45)。新宿・ゴールデン街の酒場「ナベサン」に通う客の一人で、店主で画家の渡辺ナオさんや常連、知人ら二十一人が絵画やオブジェなど計三十一点を出品した。「不自由の不自由展」には、日本に漂う「同調圧力」や「自主規制」の風潮を不自由ととらえ、そこから生まれた不自由を表現する意味を込めた。タイトルの「トリエンターレ」は萩生田光一文部科学相の言い間違えに由来するという。 日本とオーストリアの国交百五十年記念事業としてウィーンで開催され、日本政府側が公認を撤回した芸術展に出品している美術家会田誠さんも参加。たばこの吸い殻を盛った茶わんなどを配したオブジェは、会田さんが新潟県の高校生時代に手掛け、文化祭で展示して学校側に撤去を命じられた。初めて「表現規制」を受けた作品という。 木村さんは「表現者として何かできないかと考えた。表現する側の萎縮を招くような流れは、この国にとってよくない」と話す。 開催は午後一時~七時。入場無料。期間中、出品者らによる投げ銭制のトークイベントなどが開かれる。 (竹谷直子) PR情報
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