人種差別かと思ったら、そうではなくて、貧乏人差別かも、醜男差別かもしれないという話。
僕の第二弾「これが正しい海外個人旅行」の第三章27項「日本人は人種差別されていない、馬鹿にされている。」にも、僕自身が、ポーランド、アルゼンチン、米国、南ア、で受けた被差別体験を記録してあるので、是非買って読んでくださいね。
で、差別の問題というのはとても難しい。
「人種差別された!」と騒いでも、それが日本人だから差別されたのか、(バックパッカーなんかは)身なりが汚すぎて嫌がられたという、世界中どこにでもよくある、人種とは全く関係ない、ただの貧乏人差別なのか、わからない。
また、ただ不細工だからという理由で差別されることもあるよ。
つまり、日本人(東洋人)だと、欧米人に比べて、確かに脚も短いし、背も低いし、鼻も低いし、目も細いので、現在の欧米人標準の美意識からは、遠くズレてるんだね。
もちろん格好いい日本人もいるわけだから、そういう日本人は、世界中どこでもモテることになる。
これは僕が、ボリビアのラパスのホットドッグ屋台で実際に体験したんだけどね。
知り合った日本人旅行者二人と僕の三人グループで、あるホットドッグ屋台に行ったら、そこにはかわいい娘さん二人とそのお母さんがいた。
適当なスペイン語でからかって親しくなって、そのあとも結構通ってたんだ。
けど、別々に行ったところ、他の若者二人には、ホットドッグが一本多かったんだってさ。
僕は普通だったんだけど…(涙)。
その二人は、僕から見ても、背も高いし、顔の彫りも深くて、モデルか映画俳優になれそうな、日本人には珍しい美男子だったんだ。
僕はもちろん、歳を食っていて、背も低く、ただ冗談好きのおじさんだし、ただスペイン語がしゃべれるというだけなんだしね(涙)。
というわけで、海外で、ごく普通の日本人旅行者(男性)に対する扱いが悪いときは、人種差別なのか、貧乏人差別なのか、醜男差別なのか、よくわからないので、怒るのも難しいってことでした。