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実走!酷道・険道のまとめ
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R774@まとめ屋‏ @kendou774

スレッドにします。 太平洋の大海原に面した2つの小さな集落。そこへの道程は非常に険しく、高さ100メートルの断崖絶壁に築かれた隘路を通らなければならない。地理院地図で見た瞬間、この集落は尋常ではないと感じた。集落の現状を確かめるために窪川町『大鶴津・小鶴津集落』へ行ってみた。pic.twitter.com/FN7digu2PS

6:03 PM - 16 Nov 2019
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  • オリゴ チャーリー よってたからじま sasakiayako よね がまん太郎@لا إله إلا الله محمد رسول الله🇸🇦 小松真悟 ますたぁ 丹野 成子
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    2. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      高知県西部の窪川町(現四万十町)は、四万十川に沿った山間の町との印象があるが、太平洋に面した海岸部も有している。海岸部は"高南台地"と呼ばれる台地が海に落ち込んでいる場所で、険しい海岸線が続いている。大鶴津・小鶴津集落はその海岸線に位置している。pic.twitter.com/UsfU6zd048

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    3. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      大鶴津・小鶴津集落へ向かうにあたり、志和集落で聞き込みを行った。色々な方にお話を伺った中で、漁師の方から『大鶴津・小鶴津へは、峠で分かれる道で向かえばいい。車はダメだが、歩いてなら行ける』、『大鶴津は5、6年前まで住んでいた。小鶴津はそれよりも前にいなくなった』と教えていただいた。pic.twitter.com/GujlFIGRcW

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    4. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      志和集落から峠までは車で5分。峠では目の前に太平洋が広がる。そして、峠から分かれる道には、簡易バリケードと通行止めの看板が立っている。漁師の方によると『最近はずっと通行止めだ。町としては、この先に住む人もおらず道も崩れているので、通行止めにしているのだろう』とのことだった。pic.twitter.com/RdVrM4LTST

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    5. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      『落ちたら死ぬ』 波の砕ける轟音が響く。海面までの高さは約100メートル。断崖に伸びる道は限りなく頼りない。高さのある道路は全国各地に存在する。しかしこの高さで、遮るものはなく、幅員は極めて狭く、下は荒れた海というシチュエーションはなかなか無い。一言で言えば『落ちたら死ぬ』だ。pic.twitter.com/yR42slclYX

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    6. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      断崖絶壁に無理やり作られた恐怖の離合スペース。峠から先、離合できる箇所は極めて少ない。更に、転回できる場所となると殆ど無い。この道に入ったら最後、ひたすら前に進むしかないのだ。道もいたるところで崩れている。そのような状態でも、真新しい轍が残る。轍の主は一体誰なのだろう…pic.twitter.com/tcD4GSk5Od

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    7. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      恐怖の道はまだまだ続く。転落防止設備が全く無いわけではない。最近補修した跡もある。それでも、眼下で砕け散る波の轟音が安心感を打ち消すのだ。晴れた日にこの状態では、風雨の日はさぞ恐ろしい状態だろう。恐怖の道を2キロほど進んだ頃、断崖の先に"波消しブロックに守られた平地"が見えてきた。pic.twitter.com/rVa0Es6Fi1

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    8. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      『小鶴津集落』 断崖の隙間に位置する小鶴津。一部の田圃は耕され、三軒ある家屋のうちニ軒は綺麗に手入れされていた。集落を見下ろすように立つお墓には、つい最近になって誰かが訪れた形跡があった。小鶴津に住む人はいなくなったが、今も関係者の方が時々来ているようだ。pic.twitter.com/cfVeX0k4Ys

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    9. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      集落の海岸には黒い砂浜が広がり、背後には巨大な防波堤が聳える。それにしても、車道の無かった頃はどのように行き来したのか。その答えは漁師の方の話にあった。『小鶴津から山を越えて志和に通学していた』、『大鶴津は更に峠を越えなければならない』確かに、古地図には二つの山道が描かれている。pic.twitter.com/tdXEHAqbVb

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    10. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      舗装は小鶴津集落の外れで終わる。この先、大鶴津までは未舗装路が続く。所々に流水痕が見られるものの、車両は通れそうだ。何より真新しい轍が続いている。小鶴津までの道と同様に、海面までの高さは約100メートルある。しかし、木々が生い茂っているので、先程の様な怖さはない。pic.twitter.com/GYjjHyzdQ9

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    11. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      続きのツイートは1時間後にします。pic.twitter.com/U53W4Q5DXS

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    12. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      このような険しい場所でも人の生活がある(あった)以上、電柱はどこまでも続く。真新しい轍はいつの間にか消えていた。沿道には蜂の巣箱が見られたので、轍の主は採蜜で入っていた人なのかもしれない。pic.twitter.com/QzOODbPB7F

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    13. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      『大鶴津集落』 大鶴津集落に辿り着いた直後、道は藪に埋もれた。あたかも集落への侵入を拒んでいるかのようだ。集落へ入ったあたりに神社があったはずだが、藪が激しくて見つけることができなかった。これでも僅か数年前まで人が住んでいたのか…pic.twitter.com/kjaeGnXoiM

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    14. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      大鶴津集落が無住化したのは2014年。最後の住人の方は窪川に出ていかれた。ネット上の情報では『緑に覆われつつある』とあったが、現在は緑に覆われている。集落内にあった三軒の家屋も含め、全てが緑に覆われているのだ。以前は関係者の方が来ていたようだが、それも無くなったように見える。pic.twitter.com/j9aLKOqfdW

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    15. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      集落内に波の音が響く。藪をかき分けて波音の方向へと進み、目の前に現れた防波堤を乗り越える。海岸には僅かな砂浜が広がり、その両端に断崖絶壁が続いていた。大鶴津集落は、正に隔絶された集落だ。巨大な防波堤からは、砂浜に向かってレールが伸びている。おそらく船の引き揚げ用だろう。pic.twitter.com/njtz7pH4ef

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    16. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      大鶴津集落は、原発の誘致問題で大きく話題になった集落でもある。原発の是非について、ここでは話題にしない。少なくとも言えるのは『原発の有無に関わらず、大鶴津集落が消滅していたのは間違いない』ということだ。pic.twitter.com/JCvOU4jCck

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    17. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      『大鶴津・小鶴津集落』 大海原の圧倒的な力強さに対して、その存在はあまりにも小さかった。結局、両集落とも無住化した。しかし、無住化後の両集落は対照的であった。例え無住化しても、人の手が入り続ければ集落の姿は残る。言い換えれば、人の手が入らなくなった時、集落の姿が消えていくのだ。pic.twitter.com/8iZ5CJ30Zy

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    18. R774@まとめ屋‏ @kendou774 Nov 16

      以上で大鶴津・小鶴津集落についてのツイートは終わりです。今回お話を伺わせていた志和集落の方々(白黒の漁師さん含む)にはこの場を借りてお礼申し上げます。pic.twitter.com/NHlPW9EA5S

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    19. End of conversation
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