上沼恵美子「関東人が知らない」圧倒的な魅力

マツコも尊敬する「関西の超大物タレント」

非・吉本の大阪ローカルタレントで「最後の大物」と呼ばれる上沼恵美子。彼女の東京進出の行方は…(写真:共同通信)

大阪の芸能界では、吉本興業の影響力が年々強まっている。もともと「吉本独り勝ち」の状況はあったのだが、近年ではそれがさらに強まっていて、大阪のテレビやラジオは吉本芸人がほぼ独占している。

松本人志が「探偵! ナイトスクープ」(朝日放送)の新局長に就任したのもそれを象徴している。「探偵! ナイトスクープ」はもともと大阪の番組としては珍しく、初代局長の上岡龍太郎をはじめとして、吉本以外の芸人やタレントも多数出演していた。だが、現在では吉本所属の芸人が多くなり、ついに局長まで吉本芸人になった。

そんな中で、非・吉本で大阪のテレビ業界で名を成した人も少数ながら存在する。前述の上岡龍太郎もそうだ。また、芸人ではないが2014年に亡くなった歌手のやしきたかじんもその1人だった。大阪で数々のレギュラー番組を持ちながらも、東京嫌いを公言していて東京には進出せずに生涯を閉じた。

関西では絶大な人気を誇る上沼恵美子

そんな非・吉本の大阪ローカルタレントの中で、人気、実力、権力の三拍子そろっている「最後の大物」と呼ばれているのが上沼恵美子である。上沼は、関西テレビのプロデューサーだった夫と結婚した際、夫の仕事に配慮して関西でしか仕事をしないという約束を交わした。それを律義に守り抜き、全国ネットのテレビではほとんど仕事をしてこなかったのだ。

だが、関西地方での彼女の人気は絶大だ。1995年に始まった彼女の冠番組「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)は多くの視聴者に愛されていて、2019年3月に放送1000回を迎えた。「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(朝日放送・テレビ朝日系)のように、大阪制作で全国ネットの番組もあるため、東京のテレビでも彼女の姿はしばしば目にする。大阪に軸足を置いて活動しながらも、その名前は全国にとどろいている。

だが、関西人の多くが上沼がどういうタレントなのかよくわかっているのに比べて、そのほかの地方では彼女の人となりがあまり知られていない。そのギャップが浮き彫りになったのが、彼女が「M-1グランプリ」で審査員を務めたことにまつわる一連の騒動だ。

次ページ2018年に勃発した「M-1騒動」
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  • カゼノフタゴ8c10f936bc68
    実際大阪在住ではない身としては、上沼さんのことはよく知らないし好きでもない。ただ記事を読んで、彼女の言動がそれまでの実績に裏打ちされたものであることはまあまあ理解できた。M-1での発言も諸手を上げて賛同できるものであるかはともかく、自分のもつ面白さへの感性が普遍的なものであるという確信がそこにはあったのだろう。自分の好みの問題であるかのような言い方はしていたけれど。

    それに比べると、若手芸人の「人生かかってるのにあのババア」ってあの発言は、独りよがりの度合いがより強いと思うし、何より薄っぺらいわね。
    up90
    down20
    2019/11/17 06:44
  • abc8815121327a8
    上沼恵美子さんがどうかということよりも先に、審査を受ける側はもっと謙虚にあるべきだと思いました。若い故に不満に感じることがあるのは当然ですが、そうしたことはもっとプライベートな空間だけに納めて、自らの芸を磨いたほうがいいのになと思います。
    up71
    down16
    2019/11/17 07:56
  • といざヤす9fb97ee2a27b
    関東でも、平日昼間の民放の料理番組に出ていますが、物腰低く、司会者やゲストの芸能人、料理の講師の先生を立てて、とても品がいいんですよね。
    「関西のお笑い系のおばちゃんでも、こんなに柔らかい感じのひとがいるんだ」と感心しながら見てます。
    その印象なので、今回の記事は意外に感じました。

    ちなみに、最近の若手お笑いは「初見で笑いにくい」ので、興味ありません。わたしのなかでは、サンドイッチマンが最後です。
    up66
    down21
    2019/11/17 07:04
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