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中国主席の国賓来日に反対 自民有志「護る会」の決議全文
自民党の保守系有志議員のグループ「日本の尊厳と国益を護る会」(代表幹事・青山繁晴参院議員)は13日、国会内で会合を開き、中国が尖閣諸島周辺海域への公船の侵入行為や香港市民に対する弾圧姿勢を改めない限り、来春予定される習近平国家主席の国賓としての来日に反対する決議文をまとめた。青山氏らは同日夕、首相官邸を訪れ、岡田直樹官房副長官に決議文を手渡した。
以下、全文
政府は、日中関係は完全に正常な軌道に戻ったと繰り返し、表明している。来春には、習近平国家主席の訪日も予定されている中、こうした関係改善を印象づけるメッセージは、外交辞令としては理解するものの、真の日中関係を表しているとは言い難い。
例えば、わが国固有の領土である尖閣諸島周辺海域への中国船の度重なる侵入、中国軍機の領空侵犯は日常茶飯事となっている。
また、香港市民の民主的政治行動に対し、強権によって弾圧する姿勢は、自由・民主主義・法の支配という現代社会の普遍的価値に照らして、断じて許されない。
さらに先般、中国側の招聘によって出向いた北大教授が不当に拘束される事件が発生したように、理由もわからず捕らえられ、自由を奪われている邦人は十数人とも言われ、中国において、わが国の尊厳と邦人の基本的人権が尊重されているとは、到底言えない状況が続いている。
このような現状は日中関係が「正常な軌道」にあるとはいえないことを意味している。
1919年に、日本が世界で初めて国際会議において人種的差別撤廃提案をしてから今年で100年となるが、中国によるチベット・ウイグル・南モンゴルへの人権弾圧が行われ、中国国内で不法不当な臓器移植が疑われるなどの事例が世界中で取り沙汰されている。
日本の尊厳と国益を護る会は、自由・民主主義・法の支配という国際社会の普遍的価値観に基づく正しい日中関係構築のため、これらの問題に関して習主席来日までに中国政府が具体的で明確な対応をとることを求めるよう政府に対し強く要望すると共に、これらの諸懸案に改善がない場合は、習近平国家主席の国賓としての来日に反対する。
(令和元年11月13日 産経新聞)
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「護る会」が先日の「男系皇位継承」提言に続き、「習近平の国賓反対」の決議文を政府に提出した。
多くの心ある日本国民が憂慮していることを、形にして政府に物申す姿は頼もしい限りの有言実行である。
動画で青山代表が言っているが、「護る会」は45名に増えたという。
しかし、自民党内ではまだまだ少数派である。
なぜもっと増えないのか?
その一つには、考えは同じでも「護る会」と距離を置いている議員が多いからである。
「護る会」に入っている議員の方には、はっきり色がついている議員が多く、それで名を売っている議員もいて、そういう議員達と一緒にされたくない、ということもあるようである。
今までの日本は「護る会」のような国益にかなうようなものは”必ず”と言っていいほど潰されてきた。
しかし日本を正していくのに自らのリスクヘッジを優先させているようでは日本は正せない。
自民党の多くの議員は「寄らば大樹の陰」である。
彼らに共通しているのは国会議員という「職業を失いたくない」としか思えない。
しかもそれを軸にして行動するため、日本の現状や将来を憂慮する国民からすると存在感を感じない。
そういう中にあって「護る会」の皆さんは最悪の事態も覚悟しているのだろう。
本来、政治家はそうあらねばならない。
自分の信念を信じて行動していく。たとえ短命に終わっても、日本を正すために一石を投じる覚悟で行動していく。
それが「大和魂」である。
吉田松陰はこう言った。
かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂
今の日本に必要なのはこの大和魂の覚悟である。
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