January 29 [Wed], 2014, 23:22
長男が今日7歳になった。自分の人生でそれまで味わったことのないタイプの緊張の中で過ごしたあの1日から、ちょうど7年経ったことになる。
生まれた時はその後に判明する障害など全く考えもしなかったが、あの日から今日まで全部ひっくるめてがこの子の人生そのもので、障害はその一部だと思えるようになってきた。受け入れる時間がたっぷりあったことは私達にとって幸いだったと思う。
もちろん、成長すればするだけ、今の悪意なき無邪気さがだんだん他人にはそう受け止めてもらえなくなるのも事実で、こうやって誕生日を迎えると気が重い面が多少あるのは否定出来ない。それでも時間を止められない以上は、この子がそういう視線の中でも何とか生活していけるような環境を作ってあげられるようにするしかない訳で、それこそが私達に残された重大な仕事だと思っている。
ともあれ、何でも食べる(食べ過ぎる?)おかげで大きな病気なくここまで成長したことをきちんと感謝しよう。
7回目の誕生日、おめでとう。
January 23 [Thu], 2014, 22:54
ここ何年か、1月になると我が家では何らかの小さくない事件が起こることが続いていたが、今年は今のところ、結構平穏無事に過ごせている。もちろんまだあと1週間強あるとはいえ、何となく今年はこのまま大丈夫な気がする。
ブログの更新が滞っているが、決して忘れている訳ではないので、どうかご安心下さい。
January 11 [Sat], 2014, 23:02
約10年前から始まった研修医の新制度では、国家試験合格後に2年間、内科・外科・産婦人科・小児科等を数ヶ月ずつ必ず回り、その後に自分の希望する診療科等を選択するようになった。要は、医師である以上一通りの初期診療は出来るようになって欲しいというお上の願望によって始まった制度なのだが、短所も少なくない。例えば産科など全く興味がない研修医にとっては2ヶ月もそこで研修させられるなんて、面倒を通り越して苦痛以外の何物でもないだろう(産科を他の科に置き換えても全く同様である)。この辺は、一般企業の新入社員の一通りの職場研修みたいなものと考えたら、割と容易にお分かり頂けると思う。
私のいる弱小総合病院にも一応研修医が数名いて、やはり産婦人科研修も必ず各人数ヶ月ごとあるのだが、これまで来た研修医はほぼ全員、たとえ将来こっちに来る気がなくても、まあまあそれなりに勉強や業務をこなしてくれた。現実には、初歩といえども、たった2ヶ月で産婦人科診療も出来るようになることなど不可能なのだが、彼らの存在がマンネリ業務をこなすだけの私のような者にさえ刺激になる面も多々あり、個人的には指導は好きである。
しかし、先月からうちに来た研修医が想像を絶する無気力ぶりでほとほと困っている。もっとも、直前までいた内科でもあまりの酷さにお手上げだったらしく、その点は申し送られていた。業務には無気力だが夜の「院外活動」はお盛ん、とかならまだ人間的魅力もあるが、コミュニゲーション能力が決定的に不足していて会話もまともに成立しないわ、教えたことは次々と頭から消えてその都度「今度勉強しておこうと思います」と言い訳を連発するわで、医師として以前に、他者と関わる仕事はほとんどどれも不向きとしか思えない始末である。
私も昔は散々上司から怒られるダメ研修医だったが、自分で言うのも変とはいえ、ダメさの質が違ったと思う。確かに、専攻した科にいる以上、必死に勉強するのが当たり前だったのと、興味もないであろう科に回されて不勉強も致し方ないのとは、質が違って当然かもしれない。だが、現行制度の中で産婦人科なら産婦人科の研修をきちんと一定レベルこなさない限り専攻科に進むことも認められないのなら、興味がないことは言い訳に出来ない。ちゃんとやってもらわなければ、結局当人が困るだけだ。まだこれが、「俺、眼科に行きたいので産婦人科全く興味ありません。先生方の邪魔はしないので、研修修了のハンコだけ下さい」みたいに開き直り、確かに仕事は全くしないが眼科の教科書を貪り読んでいるとかなら、「そうか、まあ頑張れや」と良くも悪くも協力するかもしれない。もちろん、そんな殊勝な様子は皆無である(笑)
愚痴ったら少し気が楽になった。最後に一言。
君、絶対この仕事向いてないから。
January 05 [Sun], 2014, 23:06
4日遅れの年賀状みたいな感じです(笑)
年末の3日間を浜名湖近辺で過ごし、大晦日の夜は家でのんびり、元旦と翌日は病院の病棟当番・日直、3日は上の子2人だけ連れて初詣、4日は午前中だけ外来診療。なんか中途半端に休みと仕事が交互にあって、今日は朝から完全オフ。前回の日曜から今日の日曜までと考えれば、たった1週間で行ったり来たりと少し面倒臭かった。
子供達は私の母に新たに買ってもらった分を加えて計2台のiPadに夢中で、文字通り朝から晩までそればっかりとなってしまい、ちょっとした家庭内問題となっている。そういう家庭は今時珍しくないと思うが、取り上げるのも反発が大変強そうで頭が痛い。困ったものだ。
ともあれ、今年は下の子2人の更なる成長もあるはずで(ないと本当に困るのだが)、何かと楽しみです。当ブログも引き続きよろしくお願いします。