セブンイレブンに中国人が殺到→「そのうち日本乗っ取られそう」:今おさえるべきインバウンドニュース!訪日ラボ10月人気記事ランキング

2019年10月話題の訪日ラボのインバウンド関連ニュースをランキング付けしました。

どれも興味深い話題ではありますが、中国人観光客の需要や特徴、日本でのビックイベントに対する海外の反応など、がランクインしました。

今多くの人が興味を持つニュースから、今抑えるべきインバウンドの話題をざっくり捉えました。

1位:中国人が殺到!中部国際空港のセブンイレブンで1時間待ってでも買いたいものとは?

中部国際空港のセブンイレブンが中国人観光客で大盛況であることを切り口に、訪日中国人、コンビニ、空港の3つのポイントのインバウンドのつながりを紹介した記事です。

まずはコンビニで何を買っているのかですが、日本のスナック菓子やお弁当・おにぎりなどの食品類、さらには化粧品など日常的なアイテムが主です。

こうした需要に伴い、品揃えや陳列方法、免税や多言語対応など外国人観光客のための対応をコンビニは独自に取るようになっています。

なぜ、愛知、中国人、なのか

また、この記事で取り上げられているセブンイレブンは、中部国際空港セントレア近くのホテル『東横INN中部国際空港1』の一角にあります。

宿泊の価格が比較的低いこと、空港へのアクセスが良いことは中国人観光客が押し寄せる一番の理由です。そして、中部国際空港のある愛知県が東京や京都を観光する観光ルートの真ん中に位置しているという地理的要因もあります。

また、中部国際空港を利用する訪日外国人のうち、ダントツで人数が多いのが中国人であることも要因の一つです。

さらには中部国際空港そのものがキャッシュレス化やSNSでの情報発信などの訪日外国人向けのサービスが充実しており、世界から見ても比較的利用しやすい空港だと認識されていることの影響も受けています。


2位:今度の爆買い対象は「性風俗」中国人が盛り上げる夜のインバウンド市場:WeChatには利用手順の解説も

訪日外国人、特に訪日中国人が観光に訪れた日本で「モノ消費」から「コト消費」へと移行する動きの中で、「コト消費」の一環として「性風俗」が流行しているという内容です。

「モノ消費」と言えば、初期の家電などを爆買いしていた訪日中国人が挙げられます。

一方「コト消費」は商品やサービスの購入によって得られる体験価値を重視する消費であり、「性風俗」もそういった「コト消費」としてツアーなどが組まれるほどの人気であることが最近の傾向としてあります。

コト消費の性風俗 影響は?

前提として、中国が一定の経済成長を遂げたことで物質的な充足から精神的な充足へ関心が移ったことで、「コト消費」へ移行を促しました。

そのうえで、中国では性風俗の取り締まりが厳しいことと、日本は性産業のイメージが強い国でもあることがこのような傾向をもたらしたと言えます。

羽振りの良いお客もいる訪日中国人は、お店にとってありがたいお客ではある一方で、言語の違いなどからトラブルになることを危惧して、はじめから訪日外国人の入店を断る場合もあります。

需要の拡大は避けられないと思われるので、制度や仕組みを考えることが大切だと言えます。


 3位:【海外の反応】W杯各国代表&サポーターが日本への「尊敬」清掃で表現、英BBCも日本の教育を絶賛!

日本が決勝トーナメントに進出したこともあり、盛り上がったラグビーW杯ですが、日本らしいと度々取りざたされる「掃除」を巡ってどんな動きがあったのか、まとめました。

まずはサッカーワールドカップのロシア大会で逆転負けした日本チームがロッカールームを掃除したことを受けて、各国の選手がロッカールームを掃除したことが注目されました。

観客の中にも、これまでの日本のスポーツ観戦のサポーターが清掃するのが取り上げられたことで、共鳴し、掃除をする外国人サポーターの姿も見られました。

日本式の行動に賛同が得られた事例の一つですが、これから訪日外国人がより一層増えています。こういった中で、日本式の「おもてなし」と相手の目線に立てる思いやりがどのような姿であるべきか、考える機会になるイベントであったともいえるかもしれません。


4位:日本初の中距離LCC「ティー・ビー・エル(T.B.L.)」とは?正式社名はZIPAIR Tokyo(ジップエア トーキョー)に決定・2020年就航・日本航空の100%出資子会社

海外旅行促進にもつながる格安航空のニュースはインバウンド業界でも重要 です。

そういった点で、日本航空(JAL)が国際線ローコストキャリア(LCC)に特化した連結子会社、ティー・ビー・エル(T.B.L.)を設立したことは注目できるニュースでした。

早い、安い、高品質、のZIPAIR

日本航空のこれまでの国内線や近距離国際線と異なり、アジア全域及び北米や欧州地域まで距離を伸ばした日本初の中距離国際線LCCです。

T.B.Lは2019年3月にブランド名を「ZIPAIR(ジップエア)」にすると同時に、株式会社ZIPAIR Tokyo(ジップエア トーキョー)にすると発表しました。

ブランド名・社名の由来は、矢などが早く飛ぶことを表す英語の擬態語である「ZIP」です。

早い、安い、高品質、というブランドイメージを押し出しており、ロゴや制服にもそのイメージは反映されています。

日本で国内線・国際線を就航しているLCCは、ジェットスター・ジャパン やピーチ・アビエーションなど複数あり、日本のLCC業界は業界再編の激しい状態になっています。

こういった環境の中で、日本初の中距離国際線LCCを目指すZIPAIRの今後の動向に、注目が集まっています。

5位:【海外の反応】中国人「天皇即位の恩赦で犯罪者が釈放?日本に行くの怖くなった」即位の礼への中国・台湾の誤解・意外な反応とは

即位礼は日本国内のみならず海外からも注目を集めました。

先進国のイメージが強い日本で、古代から続く王朝が昔ながらのやり方で儀式を大々的に行ったことに、良くも悪くもギャップを感じた外国人が多かったと見受けられます。

外国人から見た天皇制

政治的には社会主義を貫く中国では天皇という存在に馴染みがなく珍しさのようなものは中国人・台湾人の多くが感じるところだったことがうかがえます。

比較的反日の中国、親日の台湾と正反対のように見えますが、天皇制への理解が難しいという点で一致するという興味深い現象です。

また、即位礼につき自動車免許、選挙権などをなくした人の一部を復権させるなどの「恩赦」が行われました。このことに対し、正しい知識が回らなかったのか、凶悪犯などが釈放されるのではないかという憶測が飛び交い、怖がる反応や反対意見などもありました。

これらのことからも、日本という国に対してミステリアス、独特といった印象を外国人は抱いている部分があるということがうかがえますし、こういったことも日本へも興味へとつながっているのかもしれません。


中国系ニュースが人気。ラグビーW杯や即位の礼といった時事関連も

日本人にとって日常生活の便利なツールであるコンビニに、特別感を見出す訪日中国人に関するニュースや、性産業で訪日中国人のコト消費が及んでいる話題など、中国系のニュースに大きな関心が向けられています。

また、海外での日本式の行動が戻ってくるような形で話題になったラグビーW杯のニュースや、即位礼からみる天皇という存在の特異性などがあります。このような日本の特徴的な部分が世界からどのような反応が得られたのかという時事関連のランクインも目立ちます。

さらには、インバウンドとつながりが直で、変化の多い格安航空の業界に、日本航空が本格的に踏み出したというニュースは、今後のインバウンドがどのような道筋をたどっていくのかへの関心の高さが感じられます。

どのニュースにも、インバウンドという一つの項目で結びつけることができますが、現場での対応のみならず、立地、言語、歴史や社会情勢などより大きく根本的な話題がつながっています。

しかし、言い換えれば、多様な分野にインバウンド訪日外国人という項目がより深くかかわるようになってきている、と考えられます。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!