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【大リーグ】

米メディアが同情 ダルビッシュが動画投稿 「サイン盗み疑惑」アストロズを責めず

2019年11月16日 14時3分

ダルビッシュ(AP)

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 米メディアが、こぞって同情を寄せた。カブスのダルビッシュ有投手(33)は15日、米国で大騒動になっているアストロズのサイン盗み疑惑について、ユーチューブに動画を投稿した。

 2017年のワールドシリーズ(WS)で、当時ドジャースのダルビッシュは第3、7戦に先発。サイン盗みが疑われているアストロズ打線に連続KOされたが、球団や選手を尊敬していると語り、責めなかった。また「すごく残念なニュース。サイン盗みはやめましょう」と呼び掛けた。

 これを受け、球団地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「4位に終わったオリンピック競技者が、それから何年もたって上位の選手がステロイド(筋力増強剤)を使用していたと知ったようなものだ。あるいは、一流大学に合格できなかった生徒が、学校関係者に親が賄賂を渡した生徒に入学の権利を奪われたようなものだ」と評した。

 また、米放送局NBCスポーツ(電子版)は、ダルビッシュがWSの経験があったからこそ成長できたと言及していることに共感した。「たとえサインを盗まれていたとしても、ダルビッシュはアストロズを非難しなかった。ダルビッシュがそこから前に進んだ姿を見られたのはうれしい。2019年の後半は素晴らしく、カブスのエースとして2020年を迎える」

 大リーグ公式サイトも「ダルビッシュはサイン盗み報道があって以来、ドジャースファンから多くの謝罪があったことを明かしつつ、(WS投壊への)批判が自身を鼓舞することになったと動画で語った」と報じた。

 ただし、同局は17年WSの直後にダルビッシュがFAとなったことも指摘。「アストロズの『ずる』が金額を左右した可能性はある。もしワールドシリーズで打ち込まれなければ、ダルビッシュはカブスと結んだ6年総額1億2600万ドル(約137億3400万円)の大型契約よりも多い金額を手にしたかもしれず、契約が18年2月までずれ込むこともなかったかもしれない」とした。

 

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