アストロズのサイン盗み疑惑報道がますます大きくなるにつれ、2017年のワールドシリーズ(WS)にもう一度焦点が当てられている。カブス(当時ドジャース)のダルビッシュ有投手(33)は第3、7戦に先発。ともに2回途中を自責4と打ち込まれたが、当時はアストロズのコーラ・ベンチコーチ(現レッドソックス監督)らが投球のクセを見破り、攻略したと報じられた。
だが、ダルビッシュは15日、ユーチューブに動画を投稿。最近まで情報収集したが、投球のクセがあったのかどうかを特定できないと語った。
この疑問を裏付ける報道も出て来た。米紙オレンジカウンティー・レジスターによれば、ドジャースのフリードマン編成本部長は、アストロズの疑惑について「当時、うちには投手のクセを見破る名人がいたが、彼はダルビッシュの投球を見て『クセはない』と言っていた」と明言した。
米スポーツサイトのジ・アスレチックによれば、この“名人”は球宴選出6度を誇ったチェイス・アットリー元二塁手(40)で、「解釈は自由だが、当時アットリーはダルビッシュのWSの投球をじっくり見て、フリードマン(編成本部長)に『クセはない』と報告していた」と伝えた。