巨人の直江大輔投手(19)が今オフ、菅野智之投手(30)の米ハワイ自主トレに参加することが15日、分かった。原監督も素質を高く評価する高卒1年目右腕にとって、一流の考え方や取り組みを吸収できる貴重な機会。宮国、中川、鍬原も同行予定の「チーム菅野」から飛躍を目指す。
松商学園高から入団1年目の今季、直江はファームで実戦経験を積んだ。杉内2軍投手コーチから「オフは先輩についていった方がいい」と助言され、憧れの菅野に志願。「真っ先に頭に浮かんだのが菅野さんでした」という熱意をエースに伝えて快諾された。
身長184センチの本格派で角度のある直球が武器。秋季宮崎キャンプのメンバーに入るなど期待は大きい。原監督は背番号「54」の先輩・槙原寛己氏に重ね合わせて「いい階段を上ってくれている。メカニックも素晴らしい。体つき、肩幅は槙原の若い時に似た感じ。非常に魅力を感じる」と絶賛した金の卵。近未来の1軍先発候補の一人だ。
今年は桜井が8勝、高卒1年目の戸郷も1軍でプロ初勝利を挙げた。若手の底上げはチーム力アップに直結する。直江は菅野とのハワイ自主トレへ「誰もが行けるところじゃないので、時間を無駄にせず、この機会を大事にしたいです。1軍の方の考え方や生活、取り組みを勉強したいです」と話す。エースの「体・心・技」を間近で学べる貴重な時間。強い気持ちで「チーム菅野」に加わる。
◆直江 大輔(なおえ・だいすけ)2000年6月20日、長野市生まれ。19歳。柳町中では中野シニアに所属。松商学園高では2年夏に甲子園出場。18年ドラフト3位で巨人入団。縦に大きく割れるカーブ、スライダーなどを操る本格派。今季は主に3軍で経験を積み2軍公式戦は3登板。184センチ、77キロ。右投右打。