韓国のスラッガーをねじ伏せ、東京五輪代表入りをたぐり寄せる。中日・大野雄大が16日の韓国戦(東京ドーム)を前に気合をみなぎらせた。
「五輪のことも考えると内容も求められますし、あしたもどういう位置付けになろうが、ゼロに抑えるのが一番なので、必死に投げることに変わりはありません」
投手13人、野手15人の計28人で臨んでいる今大会に対し、東京五輪代表は24人。投手は10~12人とみられ、ただでさえ少なくなる上、今回は腰痛のため召集を見送られた菅野、右肩の違和感で出場を辞退した千賀も有力候補に入ってくる。
同じ先発タイプの左腕では今永が2試合、計9イニングを1失点。13日のメキシコ戦(同)では6イニングを1安打に抑えた。侍ジャパンでは6試合で1点しか与えておらず、大野雄もアピールは不可欠だ。
その標的が、中日で活躍した李鐘範の息子の李政厚。今大会で4割以上の高打率をマークする主軸だ。大野雄は「チラッと映像を見ましたけど、いい打ち方をしている」と警戒する一方で「米国戦では左打者からもスライダーで三振を取れましたし、手応えはある」と断言。李政厚を封じ、自身の東京五輪切符をたぐり寄せたい。