ストレッチャーで病院内に運ばれる青葉真司容疑者(14日午前10時17分、京都市内の病院)=画像の一部を加工しています

ストレッチャーで病院内に運ばれる青葉真司容疑者(14日午前10時17分、京都市内の病院)=画像の一部を加工しています

 京都アニメーション放火殺人事件で、入院中の青葉真司容疑者(41)が、京都府警の8日の事情聴取に対して「多くの人が働いている第1スタジオを狙った」などと話していたことが、捜査関係者への取材で分かった。動機については身柄確保時に話した話と同様、「小説を盗まれたから」などと説明。さいたま市の自宅を出て、京都に向かう時から事件を起こすつもりだったという趣旨の話もしており、府警は当初から明確な殺意を抱いていたとみている。

 聴取は、青葉容疑者が当時入院していた大阪府内の病院で任意で行われた。青葉容疑者は大筋で容疑を認め、「どうせ死刑になる」と話したという。
 一方、京都弁護士会は11日、府警や京都地検に対して、当番弁護士派遣のため、入院している病院名や担当医の氏名を教えるよう申し入れた。当番弁護士は通常、逮捕後に容疑者の要望に応じて派遣されるが、「病院内での警察による事情聴取は身体拘束下における取り調べと同一視できる」とし、任意聴取段階での派遣を決めた。