Apple MusicからSpotifyに乗り換えて2週間たって感じる違いと、今後の活用方針

先日、iPhoneを使い始めてから4年ぐらい使い続けていたApple MusicからSpotifyに乗り換えた。特に明確な理由はないのだけど、一度しっかり使い込んでみたかった。どこかのタイミングでSpotifyをメインで使いたいという気持ちはずっと持っていた。

僕の周囲の音楽好きはSpotifyを使っていることが多い。さらに「あの有名なプレイリストに入った!」と話題になることが多いのはSpotifyだと思う。個人的に「海外のアーティストが、マーケティングツールとして攻略しようとしているサブスクリプションアプリといえばSpotify」という印象も大きかった。さらにレコメンドの機能が強力で、新しい音楽に出会える可能性が高いのではないかと感じたことも乗り換えの要因だ。

実際に使い始めてから2週間ほど経ったが、非常に快適にSpotifyで音楽を聴けている。僕はSpotifyの方が使いやすく、新しい音楽を探すのであれば乗り換えるべきだと改めて感じた。もちろんApple Musicにも、Spotifyにも良いところ・悪いところがあるとは思う。本記事ではApple MusicとSpotifyの僕が感じた違いと、その使い方について書いていきたいと思う。

Apple Musicではあまり新しい音楽に出会わなかった

Apple Musicのレコメンドで新しくて、自分の好みに刺さる音楽を見つけることってあんまりなかったと思う。実際に使い続けている間は全然気にも留めなかったけど、Spotifyの強力なレコメンド機能を体感してから「Apple Musicだと少し物足りないな」と今は思う。

トップ画面が「自分のライブラリ」に設定されていることで、ついつい最近追加したアルバムやアーティストをリピートして聴いてしまいがちだった。UIに行動が支配されていた感がある。

プレイリストも作るは作るけど、フォロワーを意識することもないし、なんとなく「最近聴いているアルバム」を聴きがちになる。

もちろん”For You”のタブには、あなたの聴く音楽に合わせてニューリリースの曲をまとめてくれるプレイリスト”New Music Mix”がある。正直なところ、直近の聴いた音楽の傾向に大きく左右されているようであまり好みに刺さる曲を見つけることはできなかった。悪くはないし、たまに「知らなかった良いアーティスト」を見つけてテンションを上げていたが、振り返ればSpotifyの方がレコメンドは強いと思う。

シンプルなデザインで、聴きたい音楽を整理して聴きたい音楽だけ聴くには非常に優れたアプリだと思うけれど「新しい音楽との出会いを期待する」ことはあまり得意ではないのだろう。

Spotifyのレコメンドって思ったより強いんだな

Spotifyを使い始めてある程度経って感想は「レコメンドが正確で、自分にとって新しくて好みの音楽を見つけられる可能性が高くなりそうだ」ということだ。

例えば毎週あなたの履歴に合わせておすすめの曲をレコメンドしてくれる“My Discover Weekly”はApple Musicと似てはいるものの、個人的な感覚ではSpotifyのレコメンドの方が好みに刺さる気がする。

Yunoの”Sunlight“なんて全然知らなかったけれど、”My Discover Weekly“のおかげで発見することができた。キラキラシンセポップのど直球で間違いなく好みの音だ。

Yuno – Sunlight

 

また”My Release Radar“というプレイリストでは、フォローしているアーティストの新曲や自分の傾向に合わせて新譜をおすすめしてくれる。好みのアーティストの新しい曲を簡単にキャッチアップできる。

個人的に音楽が好きな友人がSpotifyを使っているので、彼らが作るプレイリストをフォローしておけば自分がキャッチしきれない「良い音楽」が自分の耳に届いてくる。僕も「インディーロック・ポップ」をメインにセレクトするプレイリストを作っている。誰かの「良い音楽の情報源」になりうることが出来るのも魅力だ。

「自分の好みに合う音楽にたくさん出会う」ことについては確実にSpotifyが得意なことだと感じている。まだまだSpotifyを使い始めて日が浅いが、きっと今後も良い音楽に出会うことが出来ると思っている。

とは言え、Spotifyだけだと聴く音楽が偏る

「自分の好みと合う音楽にたくさん出会う」ことは大変素晴らしいことだ。自分でわざわざ探さなくっても、好きな音楽を聴いているだけで向こうからやってくるわけだから。

普通はそれで良いはずだけど、僕は「好みのジャンルではないけど、聴いてみたら案外かっこよかった」的な刺激的な出会いがあまりないのではないかと思う。僕は国内外問わずインディーロックが好きで、ヒップポップは普段あまり聞かないけど、どこにヒップホップにハマるきっかけがあるかわからない。ヒップポップに詳しい友人が「これ良いから聴いてみなよ」とおすすめされたら、コロっとハマってしまうかも知れない。

そんな「自分が予期しなかった意外な出会い」がSpotifyにはあまり期待できないのかも知れない。自分の音楽的嗜好を強化していくにはとても有効なツールである。

だからこそ、自分があまり聞かないジャンルのプレイリストをフォローしたり、友人と会った時に最近聴いている音楽をおすすめしあったり、ツイッターの音楽オタクをフォローしておいて「自分のレーダーが拾える外側」の情報を取り入れようとしている。これはApple Musicにも言えることだけど音楽サブスクリプションアプリだけでは「新しい音楽との出会い」には限界があるはずだ。

僕は周りの生身の人間のレコメンドに可能性を感じているし、僕もあなたのレーダーの外側から音楽を発信し続ける存在になりたい。

話が脱線したがSpotifyは優れたレコメンド機能があり「好みに合った新しい音楽にはたくさん出会えるが、それだけでは拾えない情報があるはずだ」というようなことを僕は思う。

僕がメインで更新しているプレイリストをフォローしてね

もしかしたらあなたにとって「あまり知らない音楽」がたくさんセレクトされているかも知れないが、「意外と合う音楽」との出会いがあるかも知れない。

もちろん好みが合いそうな人はぜひフォローしてほしい。合わない人は騙されたと思って一度聴いてみてほしい。今後定期的に更新していく予定だ。