ブラック企業という汚名を返上しようとする会社とそれに苦しまされる労働者。
※フィクションです。
「今日から残業は禁止になりました」「マジか」 本当にありそうなブラック企業の漫画が絶望しかなかった
変に生々しいけれど、本当に「フィクション」でいいんだろうか……。
働き方改革で時間外労働の上限規制が導入され、企業に体制の変化が求められる昨今。しかし、何も変わらないまま残業だけなくし、体裁を取りつくろう会社もあるかもしれない――そんな想像を描いた漫画がTwitterで話題です。前置きに「フィクション」とはあるけれど、本当にありそうで怖い。
作者の木村まつり(@kmatsuri888)さんいわく、「ブラック企業という汚名を返上しようとする会社」のお話。ある日の朝礼で、幹部から「今日から残業は禁止」とのお達し。前月に100時間以上残業していた主人公は「仕事終わらなくね?」と疑問を抱きますが、素直に定時で帰ります。
その月、会社の売上は激減。無策のまま残業だけなくしたのだから当然なのですが、幹部は「売上を下げて良いとは言っていません。なんとかしてください」と、禅問答のような無茶を言ってきます。社員は一休さんじゃねえんだぞ? もともとの会社のブラック気質に染まっているのか、主人公は仕方なくサービス残業をしてしまいます。
そして翌月、さすがに露見するとまずいようで、サービス残業にストップがかかりました。幹部の指令は「定時後会社にいたら残業代を払わないといけません。でも払いたくないのでそのうえでなんとかしてください」などと、いよいよ足利義満じみてきます。将軍様、まず帳簿から手当を出してくれませんか? 結局主人公は仕事を家に持ち帰るのでした。
感想のリプライを見ると、「なんて現実味のあるフィクションなんだ」「なんか最近身内から聞いたことがあるような話」などと身につまされた人が多い様子。「仕事を持ち帰るのも情報漏洩のリスクから禁止になりそう」「まだ早朝出勤という手が」「そのうち人件費カットのためリストラが」など、その後の展開を妙に生々しく考える人もいて、この漫画は本当にフィクションであってほしい。
会社「仕事を家に持ち帰っている人がいるようです。情報漏洩の観点からやめてください。」
私「まじか」「効率化するか」
会社「今までのやり方を変えるのはリスクだから、これまで通りでやってくれ」
までは見えた
この後に
人件費が大きいのでリストラします
or
キツイので人が辞めて減るも応募が来ません
↓
人が減っても仕事量が変わりません(むしろ増えていく)
作品提供:木村まつり(@kmatsuri888)さん
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