女子ショートプログラム(SP)は紀平梨花(17)=関大KFSC=がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など全ジャンプを成功させ、81・35点で首位に立った。22日に交通事故に遭った本田真凜(JAL)は59・20点で10位。劉永(ユ・ヨン)=韓国=が78・22点で2位、昨季世界ジュニア選手権女王のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が74・40点で3位となった。
紀平はミスなくまとめ、自身が持つ世界最高点まで2・62点に迫る高得点。だが、GPシリーズ3勝目は安泰ではない。2位の劉永以上に怖い存在なのが、6・95点差で3位のトルソワだ。今季からシニアに転向した15歳はフリーのみで争われた5日のジャパン・オープン(さいたま)で3種類の4回転ジャンプを4本も着氷させた4回転ジャンパー。SPでは女子の4回転は禁止されているが、フリーでは禁止されておらず、一気に逆転される可能性がある。ちなみ紀平のフリー自己ベストは昨年GP・NHK杯の154・72点で、トルソワは今年9月のネペラメモリアルで世界最高を記録した163・78点。自己ベスト同士なら9・06点差だけに追い抜かれる。26日のフリーは失敗が許されない戦いとなる。