フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯が15日、モスクワで開幕する。男子の2018年平昌五輪銀メダリストで、今季のGPシリーズ初戦のフランス杯(グルノーブル)で8位に終わった宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=は14日、試合会場で行われた公式練習に参加した。
現地時間11時10分(日本時間17時10分)からの練習では、フリーの曲をかけた練習では、フリップ、トーループの4回転ジャンプをすべて決めたほか、フランス杯で1本も成功しなかったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もきれいに着氷。今回は直前のスイス合宿で指導を受けた06年トリノ五輪男子銀メダルのステファン・ランビエルさんが演技後のキス・アンド・クライに座る予定で、この日もアドバイスに笑みをみせる場面もあった。
抽選で15日のショートプログラム(SP)を11番滑走で演技することになった宇野はフランス杯後のランビエルさんとの練習を「すごく短い期間だったけど、充実していた」と振り返り、「今回は今季の中で不安が一番少ない」と断言。「僕が出ると決めたので、責任も持ってやろうと思っている。強気で最後まで演技する」とモスクワでの巻き返しを誓っていた。