中日がドラフト1位指名した石川昂弥内野手(18)=愛知・東邦高=に対し、背番号「2」を提示していた。昨年限りで引退した荒木雅博・現2軍内野守備走塁コーチ(42)が背負っていた空き番号を将来の4番候補に託す格好。3球団競合の末に剛腕で石川を引き当てた与田監督の願いは変革だ。
「荒木コーチが付けていたというのは全然気にしなくていいよね。どの番号であっても、石川君が新しいイメージをつくればいいと思うよ」
中日ファンが背番号2で思い浮かべるのは間違いなく荒木雅博だ。ドラフト1位で入団した1996年から23年間背負い続け、俊足の名手として球界に君臨。中日の黄金期も支えた。将来の4番として期待される石川とは同じ右打ちとはいえタイプが違う。だからこそ、“石川色”に染めてほしいという願いだ。
もちろん、日米球界には背番号「2」の強打の内野手はいる。日本ハム、巨人で通算378本塁打を誇った“北の侍”こと小笠原道大、そしてメジャーでは“ニューヨークの貴公子”ことヤンキースのデレク・ジーター…。時代は令和。ドラゴンズブルーの背番号2にどんな未来が待っているのだろうか。