私の塾での普段の学習内容は、学校の予習をメインにしています。
塾には公立の小学生で中学校の内容を学習している生徒や、公立の中学2年生で中学3年間の内容をすべて学習し終えた生徒も多数います。予習をすることは様々なメリットがあります。
予習をすすめる理由は4つあります。
学校の授業をしっかり分かるようになってほしい
学生にとって一番勉強時間が長いのは、学校での授業です。
学校の授業を如何に活用するかが成績を上げるためにもっとも重要なことのひとつだと考えています。
いくら塾や家庭で授業を長時間学習しても、学校の授業時間の長さにはかないません。
学校の予習をすることで、学校の授業の内容を理解しやすくなります。
そうすれば、学校の授業で吸収できる内容が多くなり、最大限に活用することができます。
極端にいえば、学校の授業を活用できる生徒は、テストが終わってから次のテストがあるまでの数カ月を使って勉強しています。
そうでない生徒はテスト前の期間しか勉強していないということです。
学校の授業を活用できれば、テスト1週間前にはある程度テスト範囲の内容が理解できており、あとは問題をこなしていくことで解き方を覚えていけばほとんどの問題ができる状態になっていきます。
反対に学校の授業を活用できなければテスト前の時点で、テスト範囲の内容を理解していくところから学習しなければならず、ほとんどの場合、テスト範囲の内容を理解しきれないままテストを迎えてしまいます。
テスト前にテスト対策の時間を確保するため
学校の復習もしくは同じ進度で進めていると、テスト期間になってもテスト範囲の内容が学習できていない場合も出てきます。
それでは、十分にテスト範囲の総復習をすることができません。
そのため、テスト期間前からテスト範囲の総復習をできるためにも予習が重要です。
進度に余裕があればテストの2~3週間前からテスト範囲の総復習をすることができます。
そのためにも普段から学校の授業より早い進度で進める必要があります。
やる気、モチベーションの維持のしやすさ
復習は学校で習っている内容なのでできて当たり前と思われがちです。
そのため、できないとやる気が下がりやすいです。
しかし、予習は学校で習っていない内容なのでできなくても当たり前のことです。習っていないことが自分できればすごいことです。それがやる気につながります。
そのため、やる気、モチベーションが維持しやすく、結果として復習のときと予習のときでは、学習量も予習の方が多くなる傾向があります。
繰り返し練習をする時間が確保できる
予習を十分に進めていると苦手な範囲が出てきたときに、分かるようになるまで繰り返し練習をすることが可能です。
予習をしている分、苦手な範囲が出てきてもそこで立ち止まって、できるようになるまで繰り返し練習する時間をとることができます。
予習をして進度が進んでいれば学校の進度に追いつかれることはありません。
反対に学校と同じ進度、遅い進度の場合、苦手な範囲で立ち止まってしまうと学校はどんどん先に進むため、学校の進度にどんどん遅れてしまいます。
場合によってはテスト範囲を学習しきれなくなることも出てきます。
まとめ
この4つの理由により、予習をすることで効率よく勉強をすることができ、成績を上げやすくなります。
勉強が苦手なお子さまも予習をすることが成績を上げるためにとても重要です。
復習はもちろん重要です。
しかし、復習ばかりではいつまでたっても学校の進度に追いつけず成績を上げることができません。
ただ、予習が重要だからと言ってやみくもにどんどん先に進めることはおすすめしません。
塾では生徒が解いた問題の○×をお子さまごとに管理しています。
そのため、間違えた問題はできるようになるまで繰り返し学習しています。
理解している、問題が解けていることを確認した上で予習を進めます。
塾での学習内容は予習でも学習した内容はできるまで徹底的に復習を行います。
更にテスト前にはもう一度総復習を行います。
また、テスト範囲以外のこれまで学習した内容の復習ももちろん重要です。
そのため、復習は夏休みなどの講習のときに行います。
進度は学校より早く進め、学習した内容は徹底的に復習をする。
そうすることでテストに向けて万全の準備をすることが可能です。
ご自宅で学習される場合も、予習を進めることをおすすめします。
この4つのメリットに加え、自学自習で予習を進めることで、未知の内容を教科書や解説を読んで理解していく読解力が身に付きます。
そうすることで大学入試でも十分に通用する高度な読解力も同時に身につけることができます。
塾でも解説はまずは自分で読んで理解することをすすめています。
自分で学習ができる。自立した学習者を育てることが塾の重要な役割だと考えています。
読解力についてはこちらの記事に詳しく記載しております。
ぜひご覧ください。
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