本塁打王に輝くなど中日で活躍し、2015年1月に51歳で亡くなった大豊泰昭さんの遺骨が15日、千葉県の銚子沖へ散骨された。最期をみとった妻の百合子さんが儀式を行った。本人の遺志だったという。
百合子さんによると大豊さんは亡くなる前、「墓は作らなくていい、海にまいてほしい」と話していたという。当初は七回忌後に散骨する予定だったが、台湾の家族とも相談した結果、今年散骨することにしたという。
大豊さんは日本のプロ野球を目指して1984年に台湾から来日。名古屋商大、中日球団職員を経てドラフト2位で89年に中日入団。94年に本塁打、打点のタイトルを獲得。98年阪神移籍、2001年に中日に復帰し、02年オフに引退した。その後はスカウト、飲食店経営にたずさわっていたが09年に急性骨髄性白血病と診断され、闘病生活を送っていた。