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【高校野球】

星稜と明徳義塾の監督が“舌戦”!?「打つなよ」「そんな力ありません」15日に伝説以来27年ぶり対決

2019年11月14日 19時55分

注目の対戦を前に顔を合わせ、立ち話をする明徳義塾の馬淵監督(右)と星稜の林監督

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 第50回明治神宮野球大会が15日、神宮球場で開幕する。14日は出場する高校10校、大学11校の監督、主将らが、東京都渋谷区の同神宮で参拝した。高校の部の星稜(石川)は、15日の初戦で明徳義塾(高知)と対戦。1992年夏の甲子園で松井秀喜(元巨人、ヤンキースほか)が5打席連続敬遠されて以来27年ぶりとなる公式戦での対決を制し、昨年決勝で敗れて逃した秋の日本一に再挑戦する。

 「馬淵(史郎)監督から、いろいろなことを吸収しながら試合をしたいと思っていた。光栄なこと。楽しみ」。本番を翌日に控え、林和成監督(44)は引き締まった表情で必勝を誓った。

 松井の1年後輩だった林監督は当時、「2番・遊撃」でスタメン出場。三遊間を組んだ松井先輩が、バットすら振らせてもらえない姿を、間近で目の当たりにした。だが、当時も今も、わだかまりはないという。

 「展開、場面を考えても、仕方ないことと当時から思っていた。前後を打つ私たちがしっかり打っていれば、勝てた試合だった」。むしろ、毎年のように甲子園出場チームを作り上げる馬淵監督は、指導者として尊敬する存在。「毎年のように粘り強いチームを作る。厳しい練習で鍛えていると思う。私には、その徹底力がまだまだ。近づきたい」。実際に手を合わせ、学ぶつもりだ。

 この日は、参拝前後に、2人で談笑する姿も見られた。馬淵監督が「あまり打つなよ。点を取るなよ」と“口撃”すれば、林監督が「そんな力はありません」と返すなど、終始和やかムード。主将の内山も「気にせずに戦う」と意気込む。ヤクルト1位指名の奥川らを擁した昨年は準優勝。今年はまず因縁の対決を制し、秋の日本一へ加速する。

 

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