サッカー男子の東京五輪世代、U―22日本代表は13日、国内初陣となる国際親善試合のU―22コロンビア代表戦(17日・エディオンスタジアム広島)に向け、広島市内でトレーニングを実施。MF久保建英(18)=マジョルカ、MF堂安律(21)=PSV=ら欧州組が合流し、全22選手がそろった。
久保建がチーム練習に初合流した。ウオーミングアップ後、チームメートとパス交換から左足インサイドでいとも簡単にゴール左隅へ流し込むと、約300人の観衆から「ウォー」と感嘆の低いうなり声が上がった。
10日のビリャレアル戦でスペイン初得点を挙げ、まさに上昇気流の真っただ中にいる。久保建は「数字で結果を残さないと、心ない言葉も見えたりする」。スペイン国内での湧き上がりつつあった疑問、批判をようやくゴールで黙らせ、「結果で周りの反応を変わらせるしかないので、そういうのが一つできて良かった」と、自信に満ちた表情で静かに言い放った。
実力とともに経験値はやはり群を抜く。A代表、さらに短期間とはいえレアル・マドリードでもプレーした久保建の言葉を借りれば、意見衝突を恐れぬ対話こそが、金メダルへの道なのだ。
「言いたくないことも言い合えるのが強いチーム。お互い遠慮せず、いろんなところを言っていければいい」
黙々と頑張るのもいいが、時に感情をぶつけ合ったり、熱い議論をしたりすることが若いチームの結束、進化へとつながる―。チーム最年少の決意表明だった。