国際サッカー連盟(FIFA)は13日、J1名古屋で監督を務め、アーセナル(イングランド)を22季にわたって率いたアーセン・ベンゲルさん(70)が、同連盟内に新設された国際的な競技普及を統括する「グローバル・デベロップメント」部門のチーフに就任すると発表した。ベンゲルさんは「とても重要な役職での新たなチャレンジが楽しみ」と抱負を語った。
アーセナルを3度のリーグ優勝と7度のFA(イングランド協会)杯優勝へ導き、一昨季末で勇退。監督として現場復帰を望み、Jクラブやバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)の指揮官就任などに興味を示したが、契約に至らなかった。
ベンゲルさんは空席となっていたFIFAの技術研究グループの責任者と、サッカーの競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)の技術委員も兼任する。名将は今後、裏方として、世界の男女のサッカーの育成や戦術と技術の発展に力を注ぐ。