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【サッカー】

【Uー22】久保建英16分間の出場で圧倒的な存在感 時差ぼけの中で好パス連発 広島と練習試合

2019年11月14日 21時15分

久保建英(写真は13日の全体練習)

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 サッカー男子の東京五輪世代、Uー22日本代表は広島合宿4日目の14日、広島と練習試合(35分ハーフ)を行い、0ー1で敗れた。後半19分に途中投入されたMF久保建英(18)=マジョルカ=は16分間の出場で2度の決定機をつくり出し、ゴール前で群を抜く技術力とパスセンスを披露した。同代表は17日、エディオンスタジアム広島でUー22コロンビア代表との国際親善試合に臨む。

 疲れはある。時差ぼけもある。12日にスペインから1万1400キロという長距離移動を経て広島に入り、全体練習に加わったのは前日(13日)のわずか30分間のみ。それでも、久保建はひょうひょうとプレーして違いを見せ、淡々と好機をつくり出した。

 後半19分。東京時代と同じ背番号15を背負った久保建がピッチに立つと、空気が変わる。「(相手選手の)間でパスを受けてくれと要求もあり、その意識は出し手にも受け手にもあった」。久保建がボールを持つと、攻撃が一気に動きだした。

 圧巻だったのは同29分のプレーだった。敵陣中央で田中の縦パスを受け、久保建がすぐさま前を向く。その瞬間、1トップの上田が半円を描くように相手DFから逃げてフリーになると、どんぴしゃのタイミングで高精度の左足からラストパスが送られた。

 同32分には久保建がドリブルで持ち上がり、前田のシュートチャンスをお膳立て。「前の選手はゴールを奪う。後ろの選手はゴールを守る。役割分担じゃないけど、最終的な仕事はそうだと思う」。盛んに首を振って敵味方の位置を把握しつつ、空間を見つけてはボールを受け、ゴールにあと一歩まで迫った。

 ただ、どんなプレーも結果に直結してこそ。自己評価は厳しく「できることは見せられたと思うけど、試合を振り出しに戻す、勝つという結果の方が大事」と言い「ひっくり返せなかったのは良くない」と自らを戒めるように振り返った。

 A代表でW杯予選を戦い、スペインで初得点を決めた。そうはいっても、経験を還元するのではなく「アピールしなければいけない」。16分の慣らし運転でイメージをつかみ、金メダルロードの国内初陣に向かう。

 

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