すでに日坂語録でご案内しております可塑剤についてのお問い合わせが多い為、当ショップにて販売権を取得している可塑剤のメンテナンスについてご案内いたします。
可塑剤とカバーストックの関係性について
可塑剤分子と各ボウリングメーカーが開発したカバーストックの分子は、製造段階で混ぜ合わされることによって、電子的相互作用によって結びつき、一定の性能(硬度・素材特性・耐久性等々)を発揮するように設計されており、その中でベストのものがボウリングボールとして商品化されています。
この可塑剤分子とカバーストック分子間の電子的相互作用の結びつく力より、※大きな力(物理化学的相互作用)が可塑剤分子にかかると、可塑剤分子はカバーストック分子と離れて、大きな力のほうに可塑剤分子が持っていかれてしまうことが、カバーストックの性能低下の原因の一つと考えます。加えて、カバーストック分子自体の経年劣化も可塑剤分子が持っていかれる要因の一つと考えます。
※大きな力(物理化学的相互作用)を起こすと考えられるものの一例
・強力なクリーナー、洗浄剤、シンナー等の化学薬品
・レーンコンディショナーオイル(可塑剤との相性が良い:溶けあう)
・オイルを含んだ汚れ等々
この商品は、製品化されたボールに塗布することにより、製造段階で混ぜ合わされた可塑剤が失われていくことを抑える働き<シールド効果>と失われた可塑剤分子を補える特徴を持っています。
ただし以下の場合は、この商品が本来の機能を発揮しません。
〇カバーストック表面に著しい変色があり、触った触感からも劣化が実感できるもの。
〇加水分解等の表面変化(白濁痕)があるもの。
〇外傷等によるカケではなく、経年劣化による疲労破壊・割れがあるもの。
〇オイル抜き作業に耐えきれないほど経年劣化したもの。
〇部分的に割れを生じているもの。
〇スペアーボール等、カバーストックがポリエステル製もしくは相当の素材特性のもの。
これらの特性を踏まえ、失われた可塑剤を注入することで、本来の機能(弾力、摩擦力、素材特性)を復活させることにより、気に入ったボールの寿命を延ばすことに着目し、山田裕氏(特許出願者)によりメンテナンス用可塑剤が開発され、当ヒサカプロショップが販売権を取得しております。
当プロショップとしては、可能な限り安全性の高い可塑剤を商品として採用しておりますが、可燃物であり、特定化学物質に該当することから、法令に従い製品安全データーシートの同梱発送と郵送業者への提出を行うと同時にプロショップ様への安全作業の指導を徹底しており、これらの経緯から現在個人への販売は致しておりません。
数百ある可塑剤のなかには、化学物質過敏症を誘発する可能性や健康被害等を十分に配慮する必要があるため、安全に確実なボールメンテナンス作業をお約束いただけたプロショップに限定したメンテナンスサービスとして展開をしておりますこと、ご理解のほどお願い申し上げます。
インターネット上で見受けられるボウリングボール用可塑剤の販売についてのご連絡
本件における販売行為につきまして、ヒサカプロショップならびにメンテナンス用可塑剤特許出願者 山田裕は一切関係しておりません。
メルカリ様にて可塑剤を販売されている関東地域・神奈川県の方についての対応といたしましては、既にメルカリ様にも通知をしており、化学物質管理に関連する法律違反の検証および、監督官庁による摘発等の検討を申し上げております。
加えて、本件販売行為については、然るべき時期が参りましたら権利侵害等を念頭に弁護士を交えた法的措置を検討して参りますことをお知らせ致します。
以上、ヒサカプロショップが現在販売権を取得している可塑剤の概要です。個人での可塑剤注入をご希望の場合は、ヒサカプロショップ・スポルト八景ボウル店、またはハマボール店にて直接お問い合わせください。お住まい近隣のプロショップで取り扱いショップがあればご紹介させ頂きます。取り扱い店がない場合は直接ボールをお送りいただければ、メンテナンスをさせていただくことも可能です。