kuu~悠か未来に愛を想う~

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このブログでは主にメンタルヘルスに関連のある内容を中心に日々の疑問や気になる事等を更新していこうと思います。

report8:【AC】アダルトチルドレンとの向き合い方【機能不全家庭】

 

アダルトチルドレンという言葉を ご存知でしょうか。

 私も夫と知り合うまでは 聞いた事もなかったですし

聞いた所で自分とは何の関わりもないと思い

頭の片隅にすら置いてはいなかったでしょう。

 

私の夫も幼少期に毒親に支配され、苦しめられてきた

アダルトチルドレンだったのです。

 

そこで今回は近頃 よく耳にするアダルトチルドレンについて私なりに

まとめてみようと思います。

 

 

アダルトチルドレンとは?

元々はアルコール依存症の両親の元で育ち、成人しても尚 子供の頃に

経験した辛い記憶に苛まれ 幼少期のトラウマやフラッシュバックから

抜け出せない人の事を

アダルトチルドレン(AC)といいます。

 

  • 親がアルコール依存症の家庭で育って成人した人。Adult Children of Alcoholics(ACOA、ACA)の略語で、こちらがもともとの意味である。アメリカでアルコール依存症治療との関わりの中で生まれた言葉である
  • 親や社会による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人。Adult Children of Dysfunctional family(ACOD)。「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなおトラウマ(外傷体験)を持つ」という考え方、現象、または人のこと。
  • 医療における診断用語、病名ではない。大人になっても子供の状態から抜け出せない人、親から自立しない人を指すこともあるが、元来の使われ方とは異なる。 出展元:Wikipedia

 

近年、増え続けているアルコール依存症や薬物依存症 ギャンブル依存症等の家庭では やはり家庭内のトラブル、虐待、それ故に起こる社会からの孤立、対人恐怖症や引きこもり。

このような負の連鎖が度々 ニュースとなり、深刻な社会問題として取り沙汰されてきているのです。

 

幼少期の辛い思い出【実例】

 

 幼少期に両親から叱られた思い出がある人が大半だと思います。

私自身も厳格な父の元で育った為、躾と称して打たれたり暴言を吐かれたり。

やはり、未だ鮮明に思い出される事が多々ありますが それによって恐怖を感じることは ありません。

それは私の性格自体の問題かもしれませんが、大人になってみて

父のしていた事は私にとってはきっとではなく、教育だったのだと

日々 実感しています。

 

 合わせて読んでみて欲しい過去記事です。

    ⇊⇊⇊⇊

kuu-bigboy-eiwa.hatenablog.com

 

 

これから お話するのは実際に私達の相談所へカウンセリングを受けに来られた

クライエント様を【ACの実例】として、ご紹介したいと思います。

 

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30代・女性・パニック障害と対人恐怖症

幼少期に父親から暴力、暴言を受けて育ったため その反発精神から反抗期の際に家出、飲酒、喫煙を繰り返した後に薬物にまで依存。

成人してからは幼少期の頃のフラッシュバックに悩まされ、対人恐怖症とパニック障害を患ってしまい 引きこもり。

現在は信頼できるパートナーと共に憧れだった職業に就き、充実した日々を送っていますが肉体的に疲れが出てくるとパニックを起こしてしまうとのこと。

そんな時は やはり幼少期の記憶がフラッシュバックしてくるそうです。

未だに父親を恨み、幼少期の辛い思い出が忘れられず、 苦しみ続けています。

50代・女性・不眠と躁鬱

長女であるが故に、小さい頃から凄く我慢をさせられてきたそうで

弟(長男)には両親だけでなく 親戚中が寄って集って『蝶よ花よ』と可愛がってきました。

その為、自分が行きたかった高校や大学には行かせて貰えず、小さな頃から就きたかった職業に就けなかった事が悔しくて堪らないそうです。

その一方で、弟は希望した高校や大学に進学。良い企業に就職して順風満帆な生活を送っているそうで。

余計に両親に対する恨みの念が強くなり、未だに当時の記憶が蘇っては母親と口論になってしまうとのこと。

方や両親は謝りもせず、記憶にもないと言い張っているそうです。

40代・私の主人・アルコール依存症回避性人格障害

シングルマザーの家で育ち、アルコール依存症だった母親が連れてくる恋人に度々 暴力を振るわれ その様子を見て見ぬふりの母親を恨んでいました。

本当に毎日が生き地獄だったそうです。

そして中学卒業と同時に家を飛び出し上京。

ところが、自身もアルコール依存症を患ってしまい それと同時に回避性人格障害も発症。

若い頃はフラッシュバックに悩まされ続け、不眠、飲酒を繰り返していたそうですが、今は母親が嫌いだけども憎んではいないそうです。

 

アダルトチルドレンと向き合う為には

 

上記で紹介しました、3つの例を元に解析した結果

ある共通点が浮かび上がりました。

 

ACの人の特徴

☆★神経質で敏感な性格。

★☆性根が凄くまっすぐ(真面目)である。

☆★急な変更に瞬時に対応が出来ない。

★☆他人に嫌われる事を恐れ、常に気を遣っている。

☆★自分に批判的である。

★☆図星を言われた時に その原因や根本を見つけないと気が済まない。

 

過去の記憶が蘇らないようにするには

 

まずは、許す努力をしましょう。

 

一人一人 性格が違うように各家庭の内情は本当に様々なので

色々なご両親、色々な教育の仕方があると思います。

そんな中で確かに酷い虐待や躾と称した暴言、暴力は許せないのは

理解出来ますし、共感も致します。

 

ですが、言うなれば その全てが過去の話なのです。

語弊があるかもしれませんが、起きてしまった事は どうしようもないのです。

 

先ほどの許すの意味とは、両親や世の中に対しての許すではなく

過去の自分を今の自分から解放してあげて欲しいという事です

 

いつまでも幼少期の頃の自分を引っ張りまわさないで下さい。

どうか、その当時の場所に帰してあげて 今ある自分自身を誇りに思って欲しいのです。

幼少期の自分が当時 必死に頑張ったのだから、

今の自分が存在しているのですから。

 

受け止め方についての過去の記事になります。

ぜひ、読んでみて下さいませ。

    ⇊⇊⇊

kuu-bigboy-eiwa.hatenablog.com

 

おわりに

人の感情というものは本当に十人十色。

無限に広がる宇宙そのものなのですね。

 

そんな中でも子供の心というのは本当に純粋敏感なのです。

私達、大人からすれば大した問題ではない事でも

子供の心には銃で打たれたかのような衝撃なのです。

 

確かに人間なのでイライラしたり、落ち着かない時も多々あるとは思いますが、

子供は決して大人のサンドバッグではないという事を胸に刻み込み

老若男女 問わず、人には優しく接しなければならないと

念頭に置きながら 私自身も日々を過ごしています。

 

ここまで読んで頂いて、本当にありがとうございました!

 

 

 

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