トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

アストロズ「サイン盗み疑惑」が黒なら、億単位の罰金とドラフト1位指名権はく奪も

2019年11月15日 14時21分

アストロズの本拠地、ミニッツメイド・パーク(AP)

写真

 「黒」ならば、厳たる断罪が下されそうだ。大リーグ機構の捜査部は、サイン盗み疑惑が伝えられたアストロズに加え、他球団にも及ぶ大々的な調査を開始した。14日の米スポーツ専門局ESPN(電子版)などが報じた。

 アスレチックスの右腕ファイアーズは、2017年に在籍したアストロズが当時、相手捕手が出すサインを捉えるための専用ビデオカメラを本拠地球場の中堅に設置し、サイン盗みをしていたと証言。ファイアーズ以外にも、当時アストロズに在籍した複数の選手がこの疑惑を裏書きした。大リーグは同年に加え、今季もアストロズなどがサイン盗みをしていたか調査しているという。

 複数の関係者は「違反があれば、近年の野球界で最も重い処罰が下されるだろう」と語った。ちなみに17年のカージナルスは、アストロズ首脳のコンピューターに侵入し、チーム情報を不正入手したとして200万ドル(約2億1800万円)の罰金を科された上、同年のドラフト1、2位の指名権をはく奪された。

 今回の調査対象には、17年にアストロズに在籍した監督トリオも含まれる。当時ベンチコーチだった現レッドソックスのアレックス・コーラ監督、当時は選手だった現メッツのカルロス・ベルトラン新監督に加え、アストロズのヒンチ監督も取り調べを受けるという。ベルトラン監督は「当時、そんなカメラの存在は知らなかった」と疑惑を否定した。

 関係者によれば、早ければ来季にもマイナーリーグでサイン盗みを防止するための電子機器が試験導入される見込みだ。アリゾナ州で開催されているGM会議でも、米アメフットNFLのQBやLBのように、投手と捕手が無線の電子機器を用いるサイン交換は可能かなどが議論された。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ