安倍晋三首相の支援者が多数招かれた疑いが浮上、政府が来年の開催を中止した「桜を見る会」。過去に参加したことをブログなどで報告していた国会議員や山口県議が相次いで投稿を削除していると野党が指摘している。共産党議員が問題を追及した8日の参院予算委員会の後に削除されたとみられる。
野党追及チームの資料によると、友田有山口県議は2014年にホームページで「桜を見る会」に友田氏の支援者7人と参加したと報告。前夜には招待客約400人が参加し安倍首相夫妻を囲むパーティーが開催されたとしていたが、現在は確認できない。
藤井律子周南市長は山口県議だった18年5月、自身のブログで桜を見る会に出席、片山さつき参院議員らとあいさつしたと投稿していたが、現在は閲覧できない。
また、世耕弘成参院幹事長は12日、自身のホームページの写真を削除したと明らかにした。世耕氏の投稿は8日の参院予算委で野党議員が紹介した。「個人の顔が写り込んでいた」とプライバシー保護のためだったと説明している。
一方で、安倍昭恵首相夫人のフェイスブックでは13年から数回、桜を見る会の様子を報告。「暖かいお励ましをありがとうございました。」(13年4月20日)などと写真付きの投稿が閲覧可能になっている。