皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」が15日午前3時15分ごろ、終了した。皇居・東御苑に特設された大嘗宮で、天皇陛下が14日夜の前半の「悠紀殿供饌の儀」に続き、15日午前0時半すぎから始まった後半の「主基殿供饌の儀」に臨まれた。
主基殿の儀は、主基殿と呼ばれる社殿が舞台で、悠紀殿の儀と同様に「秘事」とされ、内部は非公開。宮内庁などによると、祭服を着た陛下が神前に新穀や酒などを供え、御告文を読み、自らも食べて国と国民の安寧と五穀豊穣を祈った。
安倍晋三首相ら三権の長や閣僚、全国の知事ら425人が参列した。
皇后さまは装束姿で、主基殿に近い別の建物で拝礼した。皇嗣秋篠宮ご夫妻ら皇族も参列し、高齢の常陸宮ご夫妻と三笠宮妃百合子さまは参列を見送り、上皇ご夫妻は参加しなかった。
大嘗宮の儀を終えた天皇、皇后両陛下は15日午前4時半ごろ、皇居を後にし、住まいの赤坂御所に戻った。
16、18日には、天皇、皇后両陛下が参列者と酒食を共にする「大饗の儀」が宮殿で開かれる。