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【芸能・社会】

【最年少冠へ】藤井聡太七段 久保九段破り最年少タイトル挑戦に王手 王将戦挑戦者決定リーグ

2019年11月14日 21時13分

久保利明九段(手前)に勝ち首位に並んだ藤井聡太七段

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 将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は14日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第69期王将戦挑戦者決定リーグで久保利明九段(44)を157手で破り、最年少タイトル挑戦に王手をかけた。消費時間は藤井七段3時間55分、久保九段3時間59分。終局は午後8時15分だった。

 19日の最終戦は、広瀬章人竜王(32)と4勝1敗同士で挑戦権を争う大一番となる。これに勝つと、来年1月に開幕する王将戦七番勝負に17歳5カ月で登場することになる藤井七段。これまでの記録は屋敷伸之九段(47)が1989年の第55期棋聖戦五番勝負に挑んだ時の17歳10カ月で、これを5カ月更新する。

 盤上は後手の久保九段がノーマル四間飛車を採用した。序盤から虚々実々の駆け引きが行われるなか、藤井七段が馬を自陣に引いたのが手厚い形で「さばきのアーティスト」の動きを封じた。10月7日の豊島名人(29)戦以降の直近の6連勝と同様、今回も緩急自在の指し回しが光る強い内容だった。久保九段とは過去、1勝3敗と分の悪い相手だっただけに、この勝利は藤井七段のすさまじい成長ぶりを物語っていた。

 藤井七段は終局後、次なる大一番に向け「あと1勝まで来たことはなかったのでうれしい。大事な一局となるが、気負わずに普段通り指せればと思う」と語った。

 王将位は現在、渡辺明三冠(35)が保持。挑戦者決定リーグには7人の棋士が参加し、総当たりで渡辺王将への挑戦権を争う。7人のうち来期に残留できるのは4人のみ。七番勝負は例年1~3月に行われる。

 

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