HUAWEI WATCH GT 2レビュー。2週間の電池持ちはダテじゃない

Google Fit連携もできます

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ファーウェイ・ジャパンが日本への投入を発表したスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 2」。同社からグローバル版を借りて、数週間ほど試用してみました。

HUAWEI WATCH GT 2はいわゆるスマートウォッチで、時刻を表示するだけでなく、活動情報(歩数や心拍数など)を取得して、健康管理やトレーニングに役立てることができるという製品です。専用アプリを介して、ファーウェイのスマホだけでなく、iPhoneや他社Androidスマホに接続できます。

関連:ファーウェイ新スマートウォッチ「WATCH GT 2」11月29日発売

この時計のアピールポイントは、公称14日間と、長い電池持ちを実現したこと。OSはファーウェイ独自のものを搭載していますが、取得した活動データはAndroidのGoogle Fitと連携させることもできます。また、Apple WatchがあるiPhoneでは魅力が薄いかもしれませんが、iPhoneのHealthKitとのデータ連携も可能です。

HUAWEI  Watch GT 2

表示部分は完全な円形で、有機ELディスプレイを搭載。明るく光り、昼間の屋外でも読み取れます。筆者が試用した46mm版は、ステンレス製のケースに24分割の刻みをつけたデザイン。ラバー製のバンドが付属しています。高級感もありつつ、スポーティーなかっこよさもあり、着る服を選ばない作りです。

HUAWEI  Watch GT 2
HUAWEI Watch GT 2
▲文字盤のデザインは数十種類を用意。TPOにあわせて使い分けられます

HUAWEI  Watch GT 2
▲シンプルなパッケージ。充電用のアダプターとUSB Type-Cケーブルを同梱しています

HUAWEI Watch GT 2
▲専用アプリ「HUAWEI Health」はGoogle PlayやApp Storeからダウンロード可能。AndroidとiPhone、それぞれの標準ヘルスケアサービスとの連携にも対応しています

実際のところ、試用していたほとんどの期間は時刻を見るのと普段の活動量計測だけに使っていましたが、ほとんど電池持ちを気にする必要がありませんでした。10日ほど使って、電池が30%を切っているのに気付いたら充電する......といったように、充電することそのものを忘れるくらい省電力です。

充電は専用のアダプターが必要ですが、アダプターにつなぐ電源は一般的なUSB Type-Cケーブルが使えるため、旅行の時の持ち歩き荷物は節約できそうです。もっとも事前に充電しておけば、2〜3泊の旅行ではアダプターを持ち歩く必要すら感じません。

HUAWEI  Watch GT 2
▲充電用のアダプターを忘れないようにする必要はありますが、アダプターへの給電はType-C端子。モバイルバッテリーからも充電できます

省電力性とのトレードオフとして、時刻を見るには時計を手元に振り上げる必要があり(一世代前のApple Watchと同じ方式)、多少は手間に感じるかもしれません。一方でバッテリー持ちが半分になる代わりに簡易的な文字盤を常時表示するモードも用意されています。簡易表示状態では、シンプルながら飽きの来ない時計として使えます。

HUAWEI  Watch GT 2
▲常時点灯の文字盤は写真のアナログとデジタルを用意。タップすると通常の文字盤に切り替わります

活動量のトラッキングでは、歩数や消費カロリー、移動距離や運動時間、階段を昇った階数などが計測可能。Apple WATCHのような「リング」のデザインでその日の活動量を表示するモードも備えます。

HUAWEI Watch GT 2
▲iPhoneユーザーなら見覚えがありそうな、リング型の活動量表示も

スマートウォッチでは比較的高性能なモデルで採用されるようになってきた心拍計も搭載。筆者の体感ではある程度に心拍を反映していると感じました。筆者が使っていて便利だと思ったのが、心拍数を見ることで、緊張の具合をリアルタイムで把握できること。

「興奮している時に心拍数を見て、高かったらお茶休憩にする」といったマイルールを決めておけば、セルフコントロールにも活用できそうです。

また、HUAWEI WATCH GT2ならではの機能として「ストレスチェック」も搭載。その日のストレス状態を1〜99の範囲で数値化するもので、中国科学院の研究に基づく技術を用いているとのこと。心理検査のような「アンケート」に答えると機能が有効になります。

HUAWEI  Watch GT 2
▲心拍のリアルタイム計測だけでなく、ストレス値としても表示できます

運動の記録はランニングやサイクリング、スイミング、クライミングなど一通りサポート。クライミング(すなわち登山)やハイキングでは内蔵のGPSで位置情報を記録できます。

インドア派の筆者は「自由訓練」と名付けられた計測機能を用いて、話題の筋トレゲームで30分ほど遊んでみました。フィットネス中もトレーニング効果をリング上に表示するなど、パッとみて今の状態を把握するための工夫が凝らされているのが分かりました。

HUAWEI Watch GT 2
▲アクティビティ計測では10分ごとに音声で心拍数を読み上げる機能も。ただしこちらは当面、英語音声となっています

睡眠の計測機能はHUAWEI TruSleepとブランド名まで付けているもので、睡眠状態をグラフィカルに表示します。Google Fitよりも分かりやすく、睡眠のスコア評価もあるなど親切な作りです。ただし、HUAWEI WATCH GT2の場合、寝返りを打つと「振って画面オン」が動作してまぶしく感じてしまうので、睡眠計測を本格的に使うならウェアラブルデバイスのHUAWEI Band 3も併用する方がよさそうです。

HUAWEI  Watch GT 2
▲アクティビティの計測結果(中央・左)と睡眠の計測結果(右)。パッと見て分かりやすい表示です

隠れた特徴的と言えるのが、本体にそこそこ大音量なスピーカーを備えていること。スマホから転送した音楽ファイルを時計単体で再生することができます。もちろん、Bluetoothイヤホンでの再生も可能です。筆者としては時計単体でいい音が鳴る必要性はあまり無いように感じましたが、アウトドアでは役立つシーンもあるかもしれません。

HUAWEI  Watch GT 2
▲スピーカーを備え、単体で音楽再生も可能。使いどころが難しそうな機能ではあります......

このほか、スマホに届いたLINEなどのメッセージの表示や「スマホを探す」ための音を鳴らす機能、天気やアラームなどに対応。スマートウォッチの一般的な機能はおおよそ網羅している印象です。

HUAWEI  Watch GT 2
▲スマホ通知や天気予報など、必要とされる機能は一通り揃えています

独自OSのためアプリの追加による拡張性は望めませんが、基礎体力を十分に高めてきたモデルと言えます。特に、長時間の電池持ちはスマートウォッチを格段に便利にする要素です。時間の表示と活動量の計測だけあればいい、毎日充電するのはうっとうしいという向きには最適な1台と言えるでしょう。




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