今回はカナディアンウイスキー、カナディアンミストを飲みます。
カナディアンミスト蒸溜所は、カナダのオンタリオ州コリングウッドにあります。
コリングウッドは、アメリカの五大湖の一つ、ヒューロン湖の東側、ジョージア湾という地域に面しています。
1967年に誕生したこの蒸溜所で作られるカナディアンミストの原料は、ライ麦とトウモロコシです。
これらからもろみを醸造後、3回の蒸溜を行います。
1回目は連続式蒸留器で60度のアルコールを抽出しますが、カナディアンミストではここで、ヒューロン湖の水(塩分を抜いた水)を加えて15度に薄めて2回目の蒸溜を行います。
この特殊な蒸溜によって、エタノール以外のアルコール類などフーゼル油と呼ばれる成分を除去することで、よりクリアな原酒に仕上げるそうです。
そして3回目の蒸溜でふたたび60度の原酒として抽出、ホワイトオークの樽で熟成されます。
グラスに注ぐと、液色は少し赤みがかった琥珀色、香りは薄く、ほんのりバニラが感じられるか、というレベルです。
口に含むと、アルコール感が目立ちますが刺激としてはそれほど強くはありません。その後はバナナ、バニラの香りがほんのり感じられ、アーモンドが追いかけます。
味わいは、アルコールからの辛みが目立ちますが、それを過ぎると甘みが全体を覆います。
ロックでは、グレープフルーツの渋みの強い香りが揮発し、しばらくの後にバニラの甘い香りが続きます。
味わいは、苦味がとても強く、ストレートで感じられた甘さは目立たなくなります。
ハイボールにすると、アーモンドと接着剤のエステリーな香りがほのかに漂います。
味わいは、苦味が残りつつも酸味の方が前に来て、さっぱりした印象になります。
バニラやバナナ、アーモンドの甘い香りがするものの、スッキリしすぎて希薄に感じられます。
個性はあるものの香りがしっかり伝わりにくく、へたをすると1000円以下で買える、トリスなどのジャパニーズとの差を見分けるのが難しく感じられる人も居ると思います。
水とカナディアンミストを1:1で割り、氷を加えてハーフロックで飲むか、ハイボールや割物を加えてカクテルにする方がいいでしょう。
750mL、アルコール度数40度、価格は1500円ほど。
特殊な3回蒸溜で仕上げるウイスキー
コリングウッドは、アメリカの五大湖の一つ、ヒューロン湖の東側、ジョージア湾という地域に面しています。
1967年に誕生したこの蒸溜所で作られるカナディアンミストの原料は、ライ麦とトウモロコシです。
これらからもろみを醸造後、3回の蒸溜を行います。
1回目は連続式蒸留器で60度のアルコールを抽出しますが、カナディアンミストではここで、ヒューロン湖の水(塩分を抜いた水)を加えて15度に薄めて2回目の蒸溜を行います。
この特殊な蒸溜によって、エタノール以外のアルコール類などフーゼル油と呼ばれる成分を除去することで、よりクリアな原酒に仕上げるそうです。
そして3回目の蒸溜でふたたび60度の原酒として抽出、ホワイトオークの樽で熟成されます。
スッキリしながらも甘みを得られる でも国産の安物に似ている...
まずはストレートから飲みます。グラスに注ぐと、液色は少し赤みがかった琥珀色、香りは薄く、ほんのりバニラが感じられるか、というレベルです。
口に含むと、アルコール感が目立ちますが刺激としてはそれほど強くはありません。その後はバナナ、バニラの香りがほんのり感じられ、アーモンドが追いかけます。
味わいは、アルコールからの辛みが目立ちますが、それを過ぎると甘みが全体を覆います。
ロックでは、グレープフルーツの渋みの強い香りが揮発し、しばらくの後にバニラの甘い香りが続きます。
味わいは、苦味がとても強く、ストレートで感じられた甘さは目立たなくなります。
ハイボールにすると、アーモンドと接着剤のエステリーな香りがほのかに漂います。
味わいは、苦味が残りつつも酸味の方が前に来て、さっぱりした印象になります。
バニラやバナナ、アーモンドの甘い香りがするものの、スッキリしすぎて希薄に感じられます。
個性はあるものの香りがしっかり伝わりにくく、へたをすると1000円以下で買える、トリスなどのジャパニーズとの差を見分けるのが難しく感じられる人も居ると思います。
水とカナディアンミストを1:1で割り、氷を加えてハーフロックで飲むか、ハイボールや割物を加えてカクテルにする方がいいでしょう。
750mL、アルコール度数40度、価格は1500円ほど。
<個人的評価>
- 香り D: バニラ、バナナ、アーモンドと来るが、全体的に薄い。加水でグレープフルーツ。
- 味わい C: ストレートではアルコールの辛みの後に甘さが出る。ロックでは苦味が強い、加水が進むと酸味が勝る。
- 総評 D: 香りが希薄で、国産の安物と勘違いされそう。