偏った民族授業について
2019年1月31日
ページ番号:458097
市民の声
昨夏もご質問させていただきましたが、今回もまたある小学校において、間違った印象を子供たちに与えるような授業があったと聞き、ご連絡致しました。
昨夏は1年生児童に対し「世界の遊び」と称し、特定の国のみの遊びや歌を教えるという授業を行いました。「民族講師」としてその国の方が担当しました。今回も同じ方か分かりませんが民族講師として外国の方が来校し、過去の歴史において、日本が差別的な行為をしたというような内容の授業を5年生に行いました。日本が行ったインフラ整備など、良い事は伝えませんでした。歴史的事実と異なる間違った教育を子供たちに行う事は、大変問題であると思います。
また外国人講師ではなく、いまだに民族講師という表記を使用されており、今後配布物には注意し正確な情報が伝わるようにという教育委員会からのご指導も、改善されていないようです。昨年より全く改善されていないことに、憤りを覚えております。
市の考え方
本市の学校園は、文部科学省が示している学習指導要領や大阪市教育振興基本計画にもとづいて指導計画を立て教育活動を行っています。
当該小学校においても、これらにもとづき、1つの国に偏ることがないように配慮を行い、さまざまな国の文化を取りあげて学習する機会を設けています。具体的には「総合的な学習の時間」等で、多くの韓国・朝鮮にルーツのある方が日本で暮らしている状況をふまえ、韓国・朝鮮の言葉・文化に親しむ学習を実施しています。また、今後、在籍する児童のつながりのある国、中国やフィリピンにルーツのある方をゲストティーチャーに招き、中国やフィリピンの言葉・文化に親しむ学習を予定しています。
一方、国際理解教育と平行して、我が国や郷土の伝統と文化に親しむ学習にも力を入れています。地域の老人クラブの方を講師に、日本の昔遊びに親しむ、和太鼓の実技学習等を実施しています。
今回お申し出いただいた内容について、区担当指導主事が当該校の学校長に確認しました。5年生の授業では、韓国・朝鮮について素養のある方をゲストティーチャーに招き、韓国・朝鮮の食文化や風習等について、日本文化とのつながりを交えながら話を聞きました。また、教員が日本と朝鮮半島の2500年にわたる友好の歴史について語る中で、戦国時代や先の大戦時に友好関係が崩れた出来事についてもふれました。教育委員会としては、教員の意図が児童に十分に伝わらなかったことについて、課題であるとの認識をもっております。
平成29年3月に改訂しました大阪市教育振興基本計画には、民族学級、民族クラブを国際クラブに統一すると示しています。それに伴い、民族講師についても国際クラブ指導者と変更しています。学校から発信する文書等においては、誤解を生じないように指導しております。
しかし、教員の指導が児童・保護者の不信を招くような内容になったこと、昨年度に続き、家庭・地域において教育内容に理解を得られるような情報発信がなされなかったことにつきましては、教職員の指導のあり方やコンプライアンスの大切さについて、管理職を再度、厳しく指導しております。
担当部署(電話番号)
教育委員会事務局 指導部 教育活動支援担当
(電話番号:06-6208-8128)
教育委員会事務局 指導部 初等教育担当
(電話番号:06-6208-8174)
対応の種別
説明
受付日
2018年11月21日
回答日
2018年12月5日
公表日
2019年1月31日
ご注意事項
本ページの内容は、受付日現在(市の考え方のあるものは回答日現在)の内容であり、現在の内容と異なる場合があります。