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 ファミリーマートは13日、繊維大手の帝人と健康分野で提携し、一般的な大麦と比べて2倍の食物繊維を含む新品種「スーパー大麦」を使った商品を充実させると発表した。これまで使ってきたおにぎりに加えて、菓子などにも広げて、健康志向が高い消費者の取り込みを狙う。

 スーパー大麦は非遺伝子組み換え豪州産大麦で、国内では帝人が独占販売している。食物繊維が玄米の7倍、白米の40倍以上と豊富なうえ、糖質は低い。キノコやレタスなどにも含まれる腸の活動を促す食物繊維が多く、排便の正常化にも効果があるという。

 ファミマは2017年8月からおにぎりや弁当用の食材として使い、これまでに1億食以上を提供した。「プチプチした食感が楽しめる」などと女性客らから好評といい、今月19日からはスーパー大麦を使ったビスケットやポテトチップス、チョコを投入する。

 沢田貴司社長は記者会見で「すばらしい素材を開発してもらった。年間2億食をターゲットにする」と話した。今後は、パンやラーメンでも展開予定だ。(長橋亮文)