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【芸能・社会】LE VELVETS 初のミュージカルアルバム引っ提げたツアー開幕 美声で世界の扉開く2019年11月14日 紙面から
男性ボーカルグループ「LE VELVETS(ル・ヴェルヴェッツ)」が、世界のミュージカルの名曲をカバーした新作アルバム「WORLD MUSICAL」を13日に発売。同作を引っ提げたコンサートツアーが12日と13日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで始まった。ラスベガスでも見られるような魅力的なステージを目指し、全員で構成を練りに練ったメンバー4人は美声のハーモニーで世界への扉を開く決意を本紙に明かした。 (江川悠) LE VELVETSはバリトンの宮原浩暢(40)と、テノールの佐賀龍彦(38)、日野真一郎(37)、佐藤隆紀(33)の4人が2008年に結成。音大の声楽科出身で、身長が180センチ以上という条件から厳選されたメンバーだ。 音大時代からオペラ歌手を目指して技術を磨いてきた彼らだが、最近はそれぞれミュージカルでも活躍中。佐賀は2020年春、「ボディガード」の日本キャスト版への出演をオーディションで勝ち取り、佐藤も同年「CHESS THE MUSICAL」に唯一の日本人プリンシパルとして出演予定となっている。 近年のミュージカルブームにも乗り、4人はミュージカルの名曲を集めて世界を旅しているようなアルバムを考案した。サウンド・オブ・ミュージックの「My Favorite Things」やエリザベートの「闇が広がる」など。「オペラ座の怪人」はロック調の斬新なアレンジに仕上げた。 同作を引っ提げ、「目でも楽しめるステージ」をコンセプトにした2部制のコンサートでは、トークなしでアルバムの世界観を表現した第1部の最後に、ジキル&ハイドの「時が来た」を歌う。佐藤は「通常は1人で歌う曲を4人で歌うと、これだけ厚みがでると思っていただければ。最後のロングトーンを伸ばすところがハーモニーになっているので違った感覚で聴いていただけると思います」とアピールした。 第2部は、クラシックを中心にロックやポップス、ジャズまで幅広いジャンルで歌声を重ねてきたグループの魅力を余すところなく詰め込んだ構成。「『かっこいい』と『かわいい』を女性にも男性にも思ってもらえるグループになりたい。そうすれば、『うちの国にはこういう人たちがいる』と日本代表のように思っていただけるチャンスになる」。男らしさも、おちゃめさも変幻自在のハーモニーを武器に、宮原は世界へと羽ばたく決意をにじませた。 佐賀も「日本よりも先にフィリピンでデビューしたんですが、とても愛していただいて僕らの音楽は国の壁を越えられると実感した。日本の方々にもっと必要とされるヴェルヴェッツになって、それからまずアジアへ行きたい」と語った。 名古屋公演は25日にアートピアホールで。
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