ヤフーとLINEが経営統合に向けて最終調整に入ったと日本経済新聞が報じました。
報道によると、「ヤフー」を展開するZホールディングスの株式を4割超保有するソフトバンクと、LINEの株式を7割超保有する韓国ネイバーを交えて交渉を進めており、月内にも基本合意を目指すとのこと。
統合案としては、ソフトバンクとネイバーが50%ずつ設立する共同出資会社を設立し、Zホールディングスの筆頭株主になります。なお、当面は「ヤフー」と「LINE」ブランドを並立させる案を検討しています。
広告からECへのシフトを目指すヤフーは、スマホ決済「PayPay」ブランドを冠するECサイト「PayPayモール」「PayPayフリマ」を展開。加えてファッションECのZOZOを傘下に収めるなど、国内ECの再構築を進めています。
対するLINEはFintech領域を強化しており、スマホ決済の「LINE Pay」やレンディングサービスの「LINE Score」を展開するほか、スマホ操作に特化した銀行「LINE銀行」の開設も予定しています。
経営統合が実現すれば、スマホ決済で競合する「PayPay」と「LINE Pay」の統合、Fintech領域におけるサービスの統合なども予想できそうです。また、狭い日本市場での消耗戦から脱却することで、GoogleやAmazon・Facebookなど米国の巨大ITプラットフォーマーに対抗する道筋も開けそうです。