ローソンは11月12日、客が店から商品を持ち出すだけで自動決済できる実験店舗「ローソンゴー」を2020年中に出店する方針を示した。従業員を省人化できる仕組みを整え、加盟店の負担を減らす狙い。
経済産業省で開かれたコンビニエンスストアの有識者会議で、同社の竹増貞信社長が明らかにした。実験店舗にはレジを置かず、顔認証やスマートフォンの認証機能を活用した決済手段を採用する予定。正式な店舗名や出店時期、採用する決済手段は未定としている。
人手不足による従業員の長時間労働や東京五輪の開催で客が増えることを踏まえ、早期の出店を目指す。同社はこれまでセルフレジの導入や深夜帯に店員を店頭に置かずに営業する実証実験などを進めている。
客が店から商品を持ち出すだけで自動決済できるレジ無し店舗は、米Amazon.comの「Amazon Go」を皮切りに、省人化の手段として注目されている。客にスマホアプリで会員登録や決済方法の登録を事前に済ませてもらい、店舗に設置した複数台のカメラやセンサーで「客は誰か」「客がどの商品を持ち出したか」などを自動認識して精算する仕組み。
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