郵便局(ゆうちょ銀行)でもお金を借りることが出来るのは知っていましたか?
消費者金融や銀行、公的な融資制度など、お金を借りられる場所をいろいろ探している人も多いはず。
個人で申し込みをしてお金を借りられる場所として、実は郵便局でもカードローンやクレジットカード、担保を設定する融資制度など、状況に応じて最適な方法が選べるのです。
郵便局は全国に24,369店舗(2019年9月30日時点)、ゆうちょATMも全国津々浦々27,561台(2017年3月末現在)あり、僕らの生活においてとても身近な金融機関ですので、そんな郵便局でお金を借りることが出来るのであれば便利ですよね。
この記事では郵便局でお金を借りる方法や、そのメリット、デメリットについて詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
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郵便局でお金を借りるのに絶対に必要な条件とは
郵便局でお金を借りるのに必要な条件は以下の2つ、
- 預金や定期預金など担保にできる資産がある人
- 勤務先の給料など安定収入があること
です。
郵便局が発行するクレジットカードでは無く、融資ということになると「担保」が必須条件となるのです。
郵便局でお金借りることが出来る人はこんな人
郵便局でお金を借りるには、
- 預金や国債などを担保にしてお金を借りる制度
- 郵便局のクレジットカードを利用する方法
の2種類があります。
ゆうちょ銀行に預金や定期預金を預けている人や、国債など担保にできる資産がある人は、ゆうちょ口座の自動融資という仕組みを使って郵便局から直接お金を借りることができます。
担保にできるものがない人でも勤務先からの安定収入がある人は、郵便局のクレジットカードに申し込みをしてキャッシング枠をつければお金を借りることができます。
郵便局でお金借りることが出来ない人はこんな人
郵便局でお金を借りることが出来ない人は、担保にできるものがなく、さらに収入がなく郵便局のクレジットカードも利用できない人です。
つまり、無職の人で金融資産も持っていない人は郵便局でお金を借りることができません。
郵便局は民営化されて民間の銀行のひとつとなっていますので、営利目的で運営されています。
無職でもお金を借りる方法を探している人や、福祉目的の貸し付け制度を希望している人は、住んでいる地域の自治体や役所に相談しましょう。
郵便局でお金を借りるメリットとデメリットとは
金融機関は郵便局のほかにもいろいろな種類がありますが、郵便局にはどのようなよいところがあるのか、逆に注意点はどのようなところなのか解説します。
郵便局でお金を借りるメリット
郵便局では消費者金融などの業者と比較すると低金利で利用できるのがよいところです。
特に担保を設定して利用する融資は万が一返済不能になっても担保から返済されますので無担保のカードローンと比べると著しく低金利でお金を借してもらえます。
郵便局特有の安心感も利用者にとっては重要なポイントとなります。
すでに持っているゆうちょ口座のキャッシュカードを使ってお金を借りることもできますので、安心して利用することができます。
お金を借りるとなると借金というイメージがあり抵抗を感じてしまう人もいるかも知れませんが、郵便局なら安心して利用できるのではないでしょうか。
金融機関からお金を借りるのが初めての人にもおすすめできます。
郵便局でお金を借りるデメリット
郵便局でお金を借りる注意点は、消費者金融と比べると手続きに時間がかかるところです。
消費者金融は最短30分と審査が大変素早いのが特徴ですが、さすがに郵便局ではそこまで素早く審査が終わることはありません。
また、郵便局の自動貸付の制度はゆうちょ総合口座でしか利用できませんので、銀行振込でお金を借りるという利用方法ができません。
低金利で安心感がありますが、消費者金融と比べると利便性は劣るのがデメリットです。
郵便局でお金を借りる方法、担保貸付は3つの種類がある
郵便局でお金を借りる方法のうち、3種類ある担保貸付について詳しく解説します。
3種類の担保貸付
- 貯金担保自動貸付け
- 財産形成貯金担保貸付け(新規受付終了)
- 国債等担保自動貸付け(新規受付終了)
貯金を担保に借りる貯金担保自動貸付け
貯金担保自動貸付けとは定期預金などを担保にする貸付制度です。
自動貸付けとは
自動貸付けとは、ゆうちょ銀行の口座で残高以上の引き出しをすると、預入金額がマイナスになり、自動的に借り入れすることができる仕組みのことです。
同じゆうちょの口座に現金を預け入れをすることで返済でき、マイナスになっていた残高がプラスに戻ります。
ゆうちょ銀行のATMで借り入れと返済ができるので気軽に利用できる借り入れ方法です。
貸付けの担保 | 担保定額貯金または担保定期貯金 |
貸付金額の上限 | 預入金額の90%以内 |
貸付期間 | 貸付けの日から2年(貸付けの日から2年以内に担保とする貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間) |
貸付けの方法・回数 | 通常貯金の残高を超える払戻しがあったときに、その不足分が自動的に貸し付けられます(総合口座通帳には、貸付高が「現在高(貸付高)」の欄にマイナス表示で記帳されます)。貸付回数に制限はありません。 |
返済の方法・回数 | 貸付金額と貸付利子の相当額を、通常貯金に預入することで自動的に返済ができます。また、貸付期間内であれば、返済回数および1回あたりの返済金額に制限はありません。 |
貸付利率 | ・担保定額貯金を担保とする場合: 返済時の約定金利(%)+0.25% ・担保定期貯金を担保とする場合: 預入時の約定金利(%)+0.5% |
預金担保自動貸付の申し込み方法
申し込み方法は、ゆうちょ銀行の通帳と印鑑、本人確認書類を持って近くの郵便局に行きましょう。
インターネットやATMでの契約はできませんので、郵便局の貯金窓口のスタッフに申し込みしたいことを伝えて手続きをしてもらう必要があります。
貯金担保自動貸付けの限度額
限度額は担保になる預入金額の90%に相当する金額です。
上限は300万円までとなります。
財形預金を担保に借りる財産形成貯金担保貸付け(新規受付終了)
財産形成貯金担保貸付けとは財形定額貯金などの財形貯金を担保にお金を借りる制度です。
郵便局にお金を預けている人が、預けている金額の範囲内で一時的にお金を借りることができるというものです。
貸付けの担保 | 財形定額貯金、財形年金定額貯金又は財形住宅定額貯金 |
貸付金額の上限 | 預入金額に利子を加えた金額の90%相当額 |
貸付期間 | 貸付けの日から2年(貸付けの日から2年の間に担保とする貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間) |
貸付けの方法・回数 | ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口でのお手続きにより貸し付けます。貸付回数は担保とする貯金1件につき1回です。 |
返済の方法・回数 | 貸付期間内に、貸付金額と貸付利子をゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口にてご返済いただきます。返済回数は1〜4回の範囲でお選びいただけます。 |
貸付利率 | 返済時の約定利率(%)+0.25% |
財形形成預金担保貸付の申し込み方法
2019年3月29日で新規受付を終了していますので、現在は申し込みすることはできません。
財産形成貯金担保貸付けの限度額
限度額は財産形成貯金として郵便局に預けている金額の90%に相当する金額です。※但し一つの契約につき300万円まで
購入済みの国債を担保に借りる国債等担保自動貸付け(新規受付終了)
国債等担保自動貸付けは保有している国債を担保にして借り入れする方法です。
郵便局で購入してゆうちょ口座で管理している国債のみ担保にすることができます。
こちらも、対象のゆうちょ口座で残高以上の引き出しをすると残高がマイナスになり自動的に借り入れしたことになります。
借り入れも返済もゆうちょATMで気軽に行うことができ、国債を保有している間は繰り返し利用することができます。
貸付けの担保 | ゆうちょ銀行及び郵便局の貯金窓口で購入した利付国債及び個人向け国債 |
貸付金額の上限 | 利付国債及び個人向け国債の80%まで、かつお一人さまにつき200万円までです。 |
貸付期間 | 貸付けの日から最長1年(貸付けの日から1年の間に担保とする国債が償還される場合は、当該国債の償還日の7営業日前までの期間) |
貸付けの方法・回数 | 通常貯金の残高を超える払戻しがあった場合に不足分を自動で貸付けます(通常貯金の残高がマイナスになります)。貸付回数に制限はありません。 |
返済の方法・回数 | 貸付金額と貸付利子を通常貯金へ預入することによりご返済いただきます。貸付期間内であれば、返済回数、および1回あたりの返済金額に制限はありません。 |
貸付利率 | 貸付時における預入期間1年の定期貯金の約定利率(%)+1.70% |
国債等担保自動貸付の申し込み方法
2019年3月29日で新規受付を終了していますので、現在は申し込みすることはできません。
国債等担保自動貸付けの限度額
限度額は保有している国債の80%に相当する金額です。
ただし1人あたりの上限は200万円までとなります。
郵便局でお金を借りる「JP BANKカード」とは?
郵便局が発行しているクレジットカード「JP BANKカード」にはキャッシングサービスもありますので、お金を借りる目的で利用することもできます。
郵便局が発行するクレジットカード
JP BANKカードはゆうちょ銀行が発行するクレジットカードです。
サービス内容は民間の信販会社が発行するクレジットカードと同じようなもので、一般カードやゴールドカードがあり、国際ブランドもVISAやJCB、マスターカードから選ぶことができます。
JP BANKカードならキャッシングもできる
郵便局のJP BANKカードにはショッピング枠とともにキャッシング枠を申し込むこともできます。
キャッシングの審査に通れば限度額の範囲内で1万円単位でお金を借りることができます。
曜日や時間帯を気にせずコンビニATMでキャッシングすることもできますので、急にお金が必要になったときも対応できます。
セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・E-netATM・イオン銀行ATMなどで利用することが出来ます。
ゆうちょ銀行のカードローン「したく」はスルガ銀行の商品
以前ゆうちょ銀行では東海地方の地銀であるスルガ銀行と提携したローン商品も提供していました。
現在はゆうちょ銀行とスルガ銀行との提携は解消されており、新規受付は終了しています。(2018年10月末で終了)
パーソナルローン夢航路
パーソナルローン夢航路はスルガ銀行とゆうちょ銀行が提携して提供していた目的別ローンです。
子供の進学費用や学費が借りられる教育プランや自動車の購入費用のためのオートプラン、ブライダルローンのハッピープランなどがあり、事業性資金以外なら使い道自由のフリープランもあります。
パーソナルローン夢航路は2019年6月28日(金)で新規受付が終了しており、現在は新規申し込みはできません。
ホームローン夢舞台
ホームローン夢舞台はゆうちょ銀行とスルガ銀行の提携により提供されていた住宅ローンです。
基本プランのほかに個人事業主向けの住宅ローンや、フラット35と提携した35年固定金利の住宅ローンなど状況に応じてさまざまなプランを選ぶことができました。
しかし、ホームローン夢舞台についても2019年6月28日(金)で新規受付が終了しており、現在は新規申し込みはできません。
郵便局でお金借りる際によくある質問
郵便局でお金を借りるときによくある疑問点について解説します。
Q:審査はあるの?
郵便局でお金を借りる方法の中でクレジットカードJP BANKカードのキャッシング枠やカードローンは無担保融資なので、審査があり勤務先や年収の申告、勤務先の在籍確認が必須です。
また、JP BANKカードのキャッシング枠は郵便局の商品であっても総量規制の対象となりますので注意してください。
なお定期預金や国債を担保にして自動的に借りる方法は審査なしで契約することができます。
Q:申込から借入まではどのくらい時間がかかるの?
郵便局でお金を借りる方法で一番早く借りることができるのはカードローンです。
ですが、即日発行・即日融資はできません。
クレジットカードのJP BANKカードはネット申し込みができず、まずネットで申し込み書を請求して、届いた書類を郵送で返送する必要があります。
その後審査が行われ、クレジットカードが届くまで3~4週間程度かかります。
郵便局(ゆうちょ銀行)でお金を借りる3つの方法!必須条件と注意点 まとめ
郵便局は郵便物を送るのが一番の役割ですが、郵便局を利用してお金を借りることができます。
郵便局にまとまった金額の預金をしていたり国債を持っている人は、まずは担保融資制度を検討してみましょう。
さらに、郵便局は民営化されたこともありクレジットカードなど個人の消費者向けサービスも積極的に展開しています。
担保にする資産がないなら、郵便局のクレジットカードに加入してキャッシング枠を利用する方法がおすすめです。
郵便局はとにかく安心して利用できるというメリットがありますので、お金を借りる方法を探している人は一度検討してみてはいかがでしょうか。