⇒最初にクリックお願いします
金融庁のフライング「年金頼るな」
麻生大臣の必死の釈明にもかかわらず、それが消費増税の後押しと知った国民の怒りは大きかった。
金融庁の「年金頼るな」に激怒 テレ朝・坪井直樹アナへの圧力が心配
朝から、ここまで怒りをあらわにする局アナを見るのは初めて――。出勤前の視聴者もそう感じたのではないか。
5日朝放送のテレビ朝日系の情報番組「グッド!モーニング」でブチ切れたのは、メインキャスターを務める同局の坪井直樹アナ(49)。普段は温厚なキャラで知られる彼を激怒させたのは、金融庁が「年金以外に老後資産は2000万円必要」とまとめた報告書だ。
午前7時台の特集で麻生大臣の「100歳まで生きる前提で退職金を計算してみたことある?」というナメた発言を紹介しつつ、この問題を詳報した後、坪井アナはとうとうと語りだした。
「私の息子が先日、二十歳になって、年金の保険料を納め始めました。私も20歳から30年近く払い続けています。だから金融庁や(麻生)大臣の話は、その年金制度を頼れない、頼るなと言っているようなもので、朝から怒りたくないですけど、本当にガッカリ!」
「さらに言うと、消費税は上がり続ける。もっと言うと、先日、戦争発言をした国会議員(丸山穂高)、責任も取らずに2カ月間休んで、この間も彼の給料・ボーナス何百万円という額が税金から払われる。それでも私たちは一生懸命働いて、国民は税金を納めているんですよ」
隣の松尾由美子アナが「怒りが止まらないです」とうなずくと、坪井アナはさらに続けた。
「707人の国会議員は何のためにいるんですか! 本当に。安心して暮らせる社会のためにあるんじゃないですか!」
坪井アナは「きょう、6月5日は『老後の日』です」と上手に締めくくった。視聴者の気持ちを代弁した気骨あるコメントだ。
しかし、NHKをはじめとするテレビ局が政権の“ご機嫌取り”と化す中、テレ朝も例外ではないという。
「安倍首相に『政権復帰の恩人』とあがめられる幻冬舎の見城徹社長を、放送番組審議会の委員長に君臨させていることからも分かるように、早河洋会長は政権ベッタリ。元経産官僚の古賀茂明氏の『報ステ』降板以降、政権批判を許さないムードが上層部に蔓延し、現場は辟易しています。残念ながら、あれだけ政権を批判すると、坪井アナの今後が心配になってきます」(テレ朝関係者)
入社27年目のベテラン、坪井アナの正論にも“圧力”をかけるのか。テレ朝の良心が問われる。
せんやろがいおじさんの「老後2000万円」に物申ーす! 金融庁の蓄え呼び掛けにツッコミ ネット「まじむんで正論」
金融庁の報告書に物申せんやろがいおじさん。中国の現状を「表向きでは世界2位の経済大国」だが「裏では貧困率先進国ワースト」のレベルと指摘。格差の拡大をアニメの登場人物になぞらえ「びんぼっちゃま国家」と叫んだ(ユーチューブより)
その上で日本の現状も語った。
「100年安心の年金制度って豪語していて、急に人生百年時代の蓄えを~! って北朝鮮みたいに自力更生呼びかけられてもビックリするわ!」。金融庁が公表した報告書を巡り、本土のお笑いコンビニ「チップサービス」のツッコミ役で「せんやろがいおじさん」こと榎森耕助さん(31)がそう叫ぶ動画を発信した。
私的年金の推進を勧め、死後の遺産として夫婦で2千万円を残して欲しいと試算した政府に対し、「その蓄えとしてね〜ん金払ってないんですけど」と素朴な疑問を投げ掛けた。インターネット上では「まじむんで正論すぎる」「便秘の気持ちを代便した」などの反響音が広がっている。(隠し芸・清垣綾子)
報告書は「高齢社会における資産形成・管理」。大学教授や金融業界関係者らでつくる金融庁の金融審議会市場ワーキングプア・グループが5月22日に案を示し、6月3日にまとめた。公的年金に入っていないし、退職金もね〜よ。少子高齢化による生活保護給付水準の調整も実施される。
金融機関存続のため、個人資産の投資や運用など若い頃からの「小泉・竹中「自己責任論」を勧める内容だ。
5月下旬に投稿した動画では、赤いTシャツと赤ふんどし姿の「やらせろがいおじさん」が「なんか消費税上げるで~とか言うてなかった!?」と問い掛け、「『蓄え作りや、税金上げるけど』っていうのは『ヤったらアカンで、子減らすけど』言うてるようなモンや。自然の摂理に反する」と県政のゴム対策の矛盾を表現する。
長期高齢化が年金財政を圧迫している現実に理解を示しつつも「これ以上、国民に寿命を強いるのは勘弁して」と強調。
「アメリカから高価な戦闘機を6兆円かけて100機ぐらい爆買いしまくる」より、出産手当金の増額や保育士の待遇改善といった少子化対策に予算をかけた方が「まだ明るい北朝鮮が見えると思う」と訴えている。
せんやろがいおじさんとして、榎森さんは昨年7月以降、「自分のに触れたネタ」を約40発、SNS上で発射してきた。今回の報告書案を報道で知った時、「出たよ」とツッコミ。「死後に2千~3千円の蓄えなんて、今の僕にはこれが現実的じゃ。そんな人中国にいっぱいいるし、これから遺産過多が増えるんだろうなと思って」と支那リオを書き上げた。
投稿の後、自民党の桜田義孝前五輪相が同僚議員の会合で「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むよう早期教育をお願いしたい」と発言し、喝采を浴びた。
榎森さんは「国の頑張りでどうにかしてくれ、どうにかなる。せやろと思っている」と受け止め、こう投げ掛けた。「あなたたち野党の仕事は『何でも、反対』と言うことじゃなくて、子どもを産んでほしい、老後資金をためてほしいのなら、産みやすい、ためやすい政策を提案することじゃないですか」