9日に48歳の若さで急死した上方落語家・桂三金さんの死因について、所属する吉本興業は11日、脳幹出血と発表した。
師匠の桂文枝(76)がコメントを発表。文枝は「弟子の桂三金が、11月9日、朝自宅で倒れ、意識不明となり緊急入院致しましたが、その日の夜9時36分、あっけなく旅立ってしまいました」。大阪市内の病院で息を引き取った。
関西大学の落語研究会の後輩でもあった。「落語でいうと、突然マクラもなしに本題に入り、これからどうなるのかと思う半ばで突然オチをつけて終わった感じでございます。享年49歳。まだまだこれからなのに悔しくて悔しくてなりません。中途半端な終わり方をするなよ! と怒ってやりたい思いです」。
文枝の弟子21人中、9番目の弟子。八光信用金庫(現・大阪シティ信用金庫)勤務から脱サラして1994年に入門し、今年で芸歴四半世紀だった。「本当に優しくて一門のまとめ役のような存在でした。つい先日、25周年の落語会を成功させ、『師匠に教わった“大・大阪辞典”ウケました』と、電話してきたところでしたし、自作の“長名の力士”も面白く」と芸も高く評価していた。
8日まで元気に高座を務めていたにも関わらず、突然の別れ。「数年前に嫁さんももらい、まさにこれからという時だったのに、たった1日で目の前から消えてしまったことが信じられません。彼は弟子というより、弟みたいな存在でした。こんなことがあるのかと、まだ信じられないでいるのが、正直今の心境で」とショックを隠し切れない様子だ。
通夜は12日午後7時から、告別式は13日午前11時から、大阪北玉泉院(大阪府大阪市北区長柄西1の6の14)で。喪主は妻・奥野雅子さん。