本棚を見ていると、虚しくなる。

 

当時、売れっ子だったビジネス書作家は、今は、全く本を出版していない。

 

十年前にブームだったスピ系作家は、名前すら聞かなくなった。

 

そういえば、私のブログも、かつてはアクセスを集めていたが、今はこんな有様だ。

 

 

人気などというものは、どこまでも虚しい。

 

そして、その残骸は、どうしようもなく羞恥心を抱かせる。

 

私のブログなど、大した人気はなかったので良かったが、もし本を出版していたら、全てをお蔵入りにしたくなっていただろう。

 

もちろん本は、売れなければ絶版になる。

 

それは救いだと思うが、デジタルデータの場合は、永遠にネット上に残る。

 

私は、定期的に過去の文章を削除してきたが、それでもネットのどこかに残っているかもしれない。

 

これはある意味で、とても怖いことだ。

 

 

人間は変わる。

 

考え方も、生き方も、どんどん変わっていく。

 

それが自然だと私は思う。

 

それなのに、表現されたものは、永遠に変わらない。

 

それはまるで、過去の自分が、今の自分を呪うかのようだ。

 

 

これからの時代は、私たちの全ての言動が、データとして残るようになるだろう。

 

どこで何を言い、どう行動したかが、全て記録されるようになる。

 

誰かの悪口を書いたら、数百年後に、それを自分の子孫が読むかもしれない。

 

もう、そんな時代が始まっているのだ。

 

 

そのようなテクノロジーの進化が、暗黒の時代をもたらすのか。

 

それとも、高度に倫理的な世界を作り上げるのか。

 

私は、後者の可能性が高いと思ってきたが、それはまだわからない。

 

GoogleやAmazonのような企業が、徹底的に個人を管理し、国家の力を超えて支配力を行使するような時代がやってくるのかもしれない。

 

もしそんな時代がやってきたら、私たちは、かつて自由に人の悪口を言い、ネットで誹謗中傷していた頃を懐かしく思うのだろうか。

 

あの頃は、自由で良かったなと。