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【羽ばたけ中部勢】浅田真央の後輩で夢は大きく羽生結弦!? 山田満知子コーチの門下生・矢口真央は次世代スター候補2019年11月12日 19時34分
6月30日時点の満年齢が12歳以下のカテゴリーであるノービスで将来への大きな可能性を秘めているのが、フィギュアスケート女子の矢口真央(10)=グランプリ東海ク=だ。9月27日に行われた中部選手権のノービスB(6月30日時点の満年齢が9、10歳)で優勝。伊藤みどりや浅田真央、宇野昌磨ら冬季五輪で活躍したスケーターを輩出したクラブで技術を磨いて、さらなる飛躍を目指している。 今は実力伸び盛りだ。中部圏のノービスBを引っ張る矢口は中部選手権を73・92点で初優勝すると、10月19日に東京・ダイドードリンコアイスアリーナで行われた全日本ノービス選手権でも80・80点で2位。この秋は2大会連続で自己ベストを更新しており、確実な成長を見せている。 「滑っていて楽しかったです。滑っている自分が楽しければ、演技を見ている方も楽しいと思います」。大会で初めて80点を突破した全日本ノービス選手権の演技を終えた矢口は充実感たっぷりの笑みを浮かべていた。 スケートを始めたのは5歳の時。家族で名古屋・大須のスケートリンクで滑っている時に興味を持ったという。名前は2010年バンクーバー冬季五輪銀メダリストの浅田真央さんと同じだが、命名の由来は「よく言われますけど、たまたま」とのこと。現在はグランプリ東海クで浅田さんを育てた山田満知子コーチらに師事しているほか、クラシックバレエも習っており、「得意なところです」という表現面にも磨きをかけている。 キレのあるジャンプが持ち味。今後はダブルアクセル(2回転半ジャンプ)-3回転トーループなどの連続ジャンプも磨いていきたいという。さらに、これからの目標もしっかり見据えている。「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も早めに跳ばないといけないと思います」。そんな矢口を支えるのは勝ち気といえる性格だ。 思いが実ったといえるのが全日本ノービス選手権だった。「グランプリ(東海ク)の選手の中で絶対にトップに立ってみせる」と決意。2本目の3回転フリップは着氷で転倒しそうになったが、「気合で降りた」。その後も出来栄え点で加点のつく内容にまとめて滑る前の決意を現実にした矢口は「真央は心が弱くて…」と言いながらも「気持ちで滑ることができました」と振り返った。 将来はクラブの先輩たちのように冬季五輪に出場して、断トツの成績で金メダルを取りたいという矢口。「大人になったら、男子の羽生結弦さんのように日本のフィギュアスケートを引っ張っていくような選手になりたい」。大きく夢は広がっている。 ▼矢口真央(やぐち・まお)2009(平成21)年3月27日生まれの10歳。名古屋市立大須小5年。129センチ。5歳の時にスケートを始める。現在はグランプリ東海クラブで山田満知子、樋口美穂子コーチらに師事する。昨季は中部選手権ノービスBで3位、全日本ノービス選手権ノービスBで7位となる。今季は中部選手権ノービスBで優勝。全日本ノービス選手権ノービスBでは島田麻央(明治神宮外苑FSC)に次ぐ2位となった。
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