新たに取材担当となりました。今秋までラグビー日本代表などを取材しました。その中で知り、印象に残ったのが「オフロード(パス)」という用語。激しいタックルを浴びながらでもボールをつなぎ、得点機に結び付けるプレーは、一丸で戦う象徴のようだった。
そんな言葉を想起させたプレーが、9日に行われた名古屋-神戸の先制弾の直前にあった。CKのこぼれ球を追ったFW長谷川が、ゴールラインを割る寸前で蹴り戻し、FW前田につないだ。
「年長でも気持ちを見せないと。スタメンで出るのは、相応の責任がある」と長谷川は振り返った。セカンドチャンスを追い求め、託されたボールを決めきる両選手のプレーに、得点への執念がにじんで見えた。
約3カ月ぶりの勝利を飾り、今季は残り3試合。気の抜けない局面が続く中で、技術と気持ちが結集したプレーを追い続けたい。