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【格闘技】舞台はNY 岩佐亮佑「本当にラストチャンス」 世界再挑戦が決定2019年11月13日 紙面から
ボクシングのセレスジムが12日、千葉県内で会見し、所属する元IBFスーパーバンタム級王者で現同級1位の岩佐亮佑(29)が12月7日、米ニューヨーク・バークレイズセンターで元WBOバンタム級王者で現IBFスーパーバンタム級3位のマーロン・タパレス(27)=フィリピン=と同級暫定王座決定戦を行うと発表した。岩佐は「返り咲きのリングが決まった。気持ちが引き締まる」と、王座奪還を誓った。 2018年8月の王座陥落から16カ月、今年2月の指名挑戦者決定戦から10カ月。岩佐が待ちに待った世界のチャンスをつかんだ。最大2万人収容の大舞台で暫定王座決定戦を戦うことが正式決定したのだ。 「本当にラストチャンスだと思っている。泥くさくても格好悪くてもいい。勝つ姿、返り咲く姿を見てほしい。アメリカの一流選手がやる会場で戦えるのも光栄です」 タパレスは17年4月に大森将平(ウォズ)を迎えたWBOバンタム級防衛戦で体重超過し王座剥奪された選手。試合は行われタパレスが大森のアゴを骨折させ11回TKOで勝った。戦績は33勝(16KO)2敗。岩佐は「上体が柔らかくフックなどスイング系が強い、うまい選手」と分析した。 暫定王座はIBF・WBA統一王者ローマン(米国)が左肩を痛めたため設定された。試合までは1カ月を切るが、10月はじめから調整をすすめているため体重を含めコンディションは万全。15日からIBFバンタム級1位ダスマリナス(フィリピン)ら強力なパートナーを招き、連日のスパーリングで仕上げる。 「今の岩佐が今までで一番強い。なんとかチャンスをものにしてほしい」と、ジムを率いる元WBAスーパーフライ級王者のセレス小林会長。12月1日に渡米し決戦に備える予定だ。 (藤本敏和) <岩佐亮佑(いわさ・りょうすけ)> 1989(平成元)年12月26日生まれ、千葉県柏市出身、29歳。身長170センチ。柏市立大津ケ丘中2年でセレスジムに入門。習志野高で高校3冠を達成し卒業後の2008年にプロデビュー。日本、東洋太平洋バンタム級タイトル獲得後の17年9月、小国以載(角海老宝石)に6回TKO勝ちでIBFスーパーバンタム級王座を獲得。18年8月ドヘニー(アイルランド)に12回判定負けで同陥落。26勝(16KO)3敗、左ボクサーファイター。家族は父、母、姉。
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