◇12日 12球団合同トライアウト(大阪市・大阪シティ信金スタジアム)
存分にらしさを発揮した。中日から戦力外となった亀沢恭平内野手(31)が3打数2安打。2四死球を選び計4度の出塁。さらに盗塁も決め、持ち味の俊足、巧打をアピールした。
「出し尽くしました。後悔はありません。子どものころに戻ったような気持ちで臨むことができました」。この日は受け付け開始の午前8時に一番乗りで球場入り。「遅刻しないようにね」とおどけたが、グラウンドで秘めていた闘志を全開にした。死球、空振り三振で迎えた第3打席。広島を戦力外になった横山の高めの直球を左前にはじき返す。第4打席は元同僚の若松から四球を選び、すかさずスタート。代名詞のヘッドスライディングで二盗を決めた。さらに締めは第5打席。オリックスを戦力外になった青山の直球を左中間にはじき返し三塁打。投高打低の様相を呈していた今年のトライアウトでひときわ存在感を見せた。
今後については「まずは待ってみようと思います。いろんな話をいただいていますけど、まずはNPBで」と話した。持ち前の全力プレーは見せた。後は天に任せる。