トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

ボリビア大統領が亡命へ メキシコ受理

2019年11月12日 14時30分

11日、南米ボリビアのモラレス大統領が「大統領職を離れて初めての夜」と投稿したツイッター(AP=共同)

写真

 【ロサンゼルス共同】メキシコのエブラルド外相は11日、大統領選の不正疑惑を受けて辞任表明した南米ボリビアの左派モラレス大統領(60)がメキシコに亡命申請したとし、これを受け入れると明らかにした。エブラルド氏は「国際法に基づき速やかに手続きを取る」と述べた。

 モラレス氏は同日、ツイッターで「メキシコに向けて出発する」とメキシコへの亡命を正式表明した。エブラルド氏はその直後、モラレス氏が既にメキシコの政府機に搭乗、メキシコに向かっていると公表した。

 メキシコのロペスオブラドール政権は同じ左派で、辞任表明したモラレス氏に対し亡命を受け入れる準備があると10日に提案していた。ボリビアでは副大統領らも辞任を表明しており、混乱が続きそうだ。

 ボリビアからの報道によると、上下両院は12日に特別議会を招集し、モラレス氏らの辞任や暫定大統領の任命などについて協議する。憲法規定では大統領が辞任した場合、副大統領、上院議長、下院議長の順に大統領職を継承するが、いずれも辞任するとしており権力の空白が生じている。

 モラレス氏はツイッターで「暴力的なグループが自宅を襲撃した」と投稿したが、野党は「クーデターではなく、民衆蜂起で失脚に追い込まれた」と強調した。

 ボリビアではモラレス氏が4選した10月の大統領選で不正があったとして、抗議デモが数週間にわたって続く。モラレス氏は10日、一時は選挙のやり直しを表明して収拾を図ったが、軍や警察幹部が退陣を迫り、辞任を表明した。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ