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【社会】共通テスト記述問題・正答例 採点会社側、事前閲覧へ大学入学共通テストで出題される国語と数学の記述式問題について、採点を委託された「ベネッセ」の子会社「学力評価研究機構」の数人が、問題と正答例をテスト実施前に閲覧することが分かった。テストを実施する大学入試センターは「採点マニュアルを事前に作るため」としている。 記述式は約五十万人の解答を学生アルバイトも含む大勢の採点者が約二十日間で採点。センターは同社が採点マニュアルを用意しておくため事前に問題を見る必要があるとしている。 テスト問題の漏えいが起きる心配については「契約で守秘義務がある」とする。数人以外の同社関係者や採点者らには試験後まで問題や正答例は示さない。 テスト問題に詳しい羽藤由美・京都工芸繊維大教授は「短期間に採点するためには事前に打ち合わせをせざるをえないのだろうが、模擬テストも手掛ける会社に入試問題を事前に見せることへ、受験生らが心情的に納得できるか。テストでは受ける側の公平感が非常に大事」と指摘している。 (柏崎智子) PR情報
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