◆プロボクシング IBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦12回戦 同級1位・岩佐亮佑―同級3位マーロン・タパレス(12月7日、米ニューヨーク・バークレイズセンター)
プロボクシング元IBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑は12日、千葉・柏市の所属ジムで会見し、12月7日に米ニューヨークで同級3位マーロン・タパレスとのIBF同級暫定王座決定戦に臨むと発表した。
「やっと決まった。ラストチャンスだと思うし、全てをかける。勝つのみ」と岩佐。17年9月、小国以載(角海老宝石)を破りIBF王座を獲得した。昨年8月にTJ・ドヘニー(アイルランド)に敗れ2度目の防衛に失敗。今年2月にセサール・フアレス(メキシコ)との挑戦者決定戦に勝ち、王者ダニエル・ローマン(米国)への挑戦権を獲得も、ローマン負傷により、暫定王座決定戦に臨むことになった。
タパレスは元WBO世界バンタム級王者のサウスポー。17年4月の大森将平(ウォズ)との防衛戦前日計量で体重超過となり王座を剥奪された。
岩佐は会見後にミット打ちなどで軽快な動きを見せた。フィリピンから2選手を招き行うスパーリングを、1日おき週3回程度から、連日の週5回に増やすことも試みる。ドネア(フィリピン)を破ったバンタム級のWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)のファイトを見て「素晴らしかった。刺激になった」という岩佐が、海外3戦目で世界王座に返り咲きを期す。(谷口 隆俊)
◆岩佐 亮佑(いわさ・りょうすけ)1989年12月26日、千葉・柏市生まれ。29歳。中2からセレスジムでボクシングを始め、習志野高で高校3冠。2008年にプロデビュー。11年3月に日本バンタム級王座戦で山中慎介(帝拳)に10回TKO負け。同11月に同級の日本王座、13年12月に東洋太平洋王座を獲得、17年9月に小国以載を下し、IBF世界スーパーバンタム級王座を奪取。18年9月にTJ・ドヘニーに敗れ、2度目の防衛に失敗した。身長171センチの左ボクサーファイター。