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『フレンチ・コネクション』(104分/G/アメリカ/1971)
原題『The French Connection』
【監督】
ウィリアム・フリードキン
【製作】
フィリップ・ダントニ
【出演】
ジーン・ハックマン
フェルナンド・レイ
ロイ・シャイダー
映画『フレンチ・コネクション』のオススメ度は?
星4つです。
アメリカン・ニューシネマの代表作。
刑事モノのバディームービーのお手本です。
現場主義まっしぐらの男たちです。
ジーン・ハックマンがニューヨークを走り抜けます。
前代未聞のカーアクションです。
今ではあり得ないゲリラ撮影の連続です。
緊迫感が凄まじい映画です。
映画『フレンチ・コネクション』の作品概要
1971年製作のアメリカ映画。原作『The French Connection』(ロビン・ムーア )による同名のノンフィクション小説を映画化。第44回アカデミー賞に8部門でノミネートされ、作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 脚色賞、編集賞の5部門を受賞した。主演はジーン・ハックマン。本作で世界的なスターになった。
映画『フレンチ・コネクション』のあらすじ・ネタバレ
フランスの港町マルセイユで密かに麻薬密売人を監視する男が殺害される。ニューヨークでは麻薬捜査に熱意を注ぐ二人の刑事ポパイことジミー・ドイル(ジーン・ハックマン)とクラウディことバディ・ルッソ(ロイ・シャイダー) が密売人を追いかけていた。逮捕した祝杯に訪れたバーで羽振りの良い夫婦を見つける。二人を捜査すると大物密売人の影がちらつく。しかもフランスのスターの存在も。尾行、監視、盗聴の末に大量の麻薬を見つける。そして、、、。
映画『フレンチ・コネクション』の感想・評価・内容・結末
麻薬犯罪を追いかける刑事モノの見本映画
麻薬犯罪を追いかける刑事映画はたくさんありますが、古典的な作品として有名なのが本映画です。
最初から最後までドキドキハラハラします。いや、キリキリします。
たぶんフィルム撮影であることも大きいのですが、ニューヨークとマルセイユの街の描き方がとても乾いて見えるところもわたしたちの心に何かしらの影響を与えていると思います。
そして監督がウィリアム・フリードキン。
本作の2年後に『エクソシスト』を送り出し世界を恐怖のどん底に陥れました。
1970年のニューヨークをゲリラ撮影
彼はドキュメンタリー出身の監督です。リアリティーを追求する映像表現です。
それも本作を観ている時にドキドキハラハラさせる要因でしょう。
何でもニューヨークの撮影はほとんどゲリラ撮影だったそうです。
普通は街並み、電車、道路で映画の撮影をする際はちゃんと許可を取ります(道路占有許可書など)でも、本作はブッツケ本番を敢行しています。
地下鉄でも場面は映画史に残る名シーンですが、まさかゲリラ撮影とは思いませんでした。とにかく全編にわたってスリリングなのです。
刑事のバディームービーとして最高作品
さて、映画は刑事のバディムービーです。
ポパイことジミー・ドイル (ジーン・ハックマン) とクラウディことバディ・ルッソ (ロイ・シャイダー) が麻薬密売の大元アラン・シャルニエ(フェルナンド・レイ) を捕まえることをゴールに展開していきます。
これは実際にあった話です。原作はロビン・ムーア。
タイトルのフレンチ・コネクションとはアフリカで精製された麻薬がフランスの港町マルセイユ経由でニューヨークに入る流れのことを指します。
うまいこと名付けています。実際、1960年頃はこのルートで多くの麻薬がアメリカに流れたそうです。
冒頭はマルセイユのショット。ズームバックの撮影で始まります。
ジーン・ハックマンは本作で世界的にスターになった
本作は第44回アカデミー賞に8部門でノミネートされました。作品賞、 監督賞、 主演男優賞、 脚色賞、編集賞の5部門を受賞しました。
主演はジーン・ハックマンです。彼は本作で世界的なスターになります。
ロイ・シェイダーもノミネートされましたが惜しくも逃しています。
若きジーン・ハックマンの熱血RUNがすごい
映画はとにかく“走る、走る、走る”です。
まずジーン・ハックマンとロイ・シェイダーが麻薬密売人を追いかけるのですが、一切のスタントを使っていません。
本当にニューヨークを走り抜けています。この時ハックマンは40歳くらいです。
めっちゃ元気です。しかもサンタクロースの格好してます。長靴です。
その後も走ります。さらに車でニューヨークを暴走します。これもほとんどハックマンが実際に運転しているとのこと。
めちゃくちゃ「危ない」です。マジで人を跳ねそうです。
ウィリアム・フリードキン監督のニューヨーク愛
今では到底このような撮影は無理でしょう。
なぜこういった撮影をしたのかは監督のウィリアム・フリードキンのニューヨーク愛にあると言われています。
監督は「ニューヨークを世界に見せたかった」と言っています。ただあまりにもスピード感が勝るので街並みに目がいかなかったのも否めません。
とにかく一直線に犯人を追い詰めます
物語は予定調和で進みます。
こういうバディームービーのお決まりは必ず相棒が死ぬという演出が施されますが、本作にはありません。
同じ警察官が亡くなり、復讐を誓うこともありません。
また犯罪組織に捕まり拷問されるといった場面もありません。恋愛もありません。
ただ単に悪の麻薬密売人を捕まえることに終始しています。これが逆に新鮮です。映画の始まりから最後まで一直線に“走りきれる”のです。
最後に犯人を取り逃がすのもリアリティーがある
ただ最後は犯人を取り逃します。これが妙にリアリティーがあるのです。
何らかの見えない力が働いたのでしょうか。
エンドクレジットにはテキストが流されます。登場した麻薬密売人の行方が、、、。なるほど、さすが海外です。
犯罪者も人権あります。また弁護士の力で無罪放免になってしまう社会のこともわかります。
ウィリアム・フリードキンの演出も面白い
演出的に面白かった箇所はたくさんあります。
まず多用されているズームバック撮影。
冒頭もそうですが、ジーン・ハックマンが尾行している場面です。
冬の寒い中コーヒーをすすりながら、麻薬密売人を監視しているハックマンの顔から一気にレストランで食事をする密売人のズームバックします。
これは対比効果十分です。安い給料で正義感を持って働くハックマンと犯罪で大金を得て高級な食事をする密売人の二人を揶揄するには十二分の手法でした。
無頼漢な刑事役が似合っているハックマン
あと麻薬の手入れに入ったバーの場面はその後の刑事映画に影響を与えたと思えます。
とにかくポパイが乱暴なのです。めちゃくちゃやります。人権など無視です。
ミランダ警告にひっかりそうです。
奇しくもこの年はもう一本の名作が生まれいます。クリント・イーストウッド主演の『ダーティー・ハリー』です。
こちらも傍若無人な刑事をやっていますが、ミランダ警告問題を取り扱っていいます。
イーストウッドとハックマンはその後、共演した
クリント・イーストウッドとジーン・ハックマンは20年後、名作『許されざる者』で共演します。
二人は同時期に活躍してきました。ハックマンは同作でアカデミー助演男優賞受賞します。
クリント・イーストウッドは俳優としてはあまり評価されていません。クリント・イーストウッドはライバル視していたと思います。
何と言っても同じ刑事役を1971年にやっているわけですから。
クリント・イーストウッドと共演して落ち目になった俳優はたくさんいます。
でもハックマンはそうなりませんでした。
そう考えると『フレンチ・コネクション』は面白さが増します。
『フレンチ・コネクション』 (71米) BSプレミアム [字幕]
2019/11/13(水)13:00-14:45
まとめ 映画『フレンチ・コネクション』一言で言うと!
「コネクションで繋がるのは良い人だけにしたい」
人生を送るにおいて人と人の繋がりの大切さを感じる場面が多々あります。あの人の一言で救われたこともあります。逆に変な人と繋がったばかりに白い目で見られてしまったこともあります。日本でコネクションは人脈を指す場合が多いです。できれば悪い人脈とは繋がりたくありません。ましてや会ってもいない人と繋がるSNSは本当に気をつけています。
合わせて観たい映画
【アメリカン・ニューシネマ色々】
映画『ダーティーハリー』
クリント・イーストウッドの刑事っぷりを見よ!

映画『明日に向かって撃て!』
出演の二人はとにかくハンサムです

映画『フレンチ・コネクション』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ウィリアム・フリードキン
製作
フィリップ・ダントニ
製作総指揮
G・デビッド・シン
原作
ロビン・ムーア
脚本
アーネスト・タイディマン
音楽
ドン・エリス
ジミー・ドイル (ポパイ)(ジーン・ハックマン)
アラン・シャルニエ(フェルナンド・レイ)
バディ・ルッソ (クラウディ)(ロイ・シャイダー)
トニー・ロー・ビアンコ
マルセル・ボズフィ
1971年製作/104分/G/アメリカ
原題:The French Connection
配給:20世紀フォックス映画
